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【いよいよ今週末!】12月2日(土)、3日(日)第12回DPI障害者政策討論集会「総括所見を活用し、条約の国内実施を進めよう」

2023年11月28日 イベント地域生活権利擁護障害女性国際協力/海外活動障害者権利条約の完全実施

ドライフラワーと本

総括所見を活用し、条約の国内実施を進めよう


ウクライナでの戦火が収まらない中、新たに、中東で長年くすぶり続けてきた紛争が衝撃的な展開を見せている状況です。人類はいつになったら殺戮の恐怖ではなく、自由で安全な日常が保障されるのでしょうか。戦禍の中の障害を持つ仲間たち、怪我を負った人たちが、更に過酷な状況を迎えないよう、為政者たちの冷静で賢明で人道的な対応を祈ります。

そのような厳しい世界情勢の2023年、私たちは障害者運動の金字塔であった二人のリーダーを失うこととなりました。

一人目は、もちろんアメリカや日本のみならず、世界中の障害を持つ仲間たちに勇気と希望を与えてくれたジュディー・ヒューマンさんに他なりません。彼女の回顧録である「ビーイング・ヒューマン わたしが人間であるために」が刊行され、彼女の生きかたを振り返り、学んでいる中でのお別れとなりました。

今年のDPI障害者政策討論集会では、二日目の国際協力分科会において、「ジュディー・ヒューマンの贈り物―孤立、隔離、排除を拒否した生き方をどう継承するか」というテーマで、彼女の功績や人柄や私たちが引き継いでいくべきもの等、関わりの深かった皆さんのお話を伺います。

二人目は、DPI日本会議の元常任委員でもあり、全国自立生活センター協議会元代表であった樋口恵子さんです。日本の自立生活運動、障害者運動の礎を築いてこられた一人で樋口さんとの突然のお別れは、私たちに大きな喪失感をもたらしました。樋口さんの笑顔とやさしい声の源は、障害者への不条理への怒りと深い洞察に裏打ちされていたことを、思い返します。

私たちは、お二人の偉大なリーダーから託された使命を再確認しながら、険しくも意義深い当事者運動の道を歩み続けることを誓いたいものです。

さて、私たちの心を揺さぶり、勇気をくれた国連障害者委員会からの総括所見を、日本政府は真摯に受け止め、総括所見に添った取り組みに乗り出そうとしているのでしょうか。その道はまだまだ険しいようです。

昨今の政治情勢が揺れ動く中、先進国とはもはや言えない現状を踏まえ、国際社会からの声に真っすぐ向き合うことを求めながら、今般のDPI障害者政策討論集会を開催します。今回もオンラインですから、全国、全世界どこからでもご参加いただけます。

これまで以上に、英知を結集して、世界が希求する平和で安全で平等なインクルーシブ社会を実現するため、志をともにする多くの障害当事者、支援者、研究者、その他の皆さん、本集会へのご参加を心からお願いいたします。


■日時:
12月2日(土)13:00-18:15 全体会、地域生活分科会
12月3日(日)10:00-16:30 国際協力、障害女性、権利擁護分科会
(アーカイブの公開はしておりませんので、あらかじめご了承ください)

■開催方法:Zoom Webinar

■参加費:無料

■情報保障:PC文字通訳、手話通訳、点字資料、データ資料

※PC文字通訳、手話通訳をご希望の方は、パソコンからご参加頂けますようお願いいたします。スマートフォン、タブレットからだと機種によって資料を投影した際に、ウェビナーの仕様で見られなくなります。お手数おかけして申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いします。

■お申込み方法:下記WEBフォームからお申し込みください。

お申し込みはこちら

上記オンラインフォームがご利用いただけない方は、下記をDPI事務局の白井までメールでお送りください。
①お名前、
②ウェビナーの開催URLをお送りするメールアドレス、
③電話番号、
④団体名(あれば)、
⑤必要な個別支援(手話、PC文字通訳、点字資料、テキスト資料、その他)
メールお送り先:shirai☆dpi-japan.org(☆を@に変えてお送りください)

ご寄付のお願い

集会の開催は多くの方にご参加いただきたく、参加費を無料としています。しかしながら、開催に当たり、情報保障費(PC文字通訳、手話通訳、点字資料)をはじめ、多額の開催費用が必要です。

インターネット上でご寄付頂けるようになりましたので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

なお、参加申し込みをいただいた方でご寄付をしていただいた方には、領収書に加え、DPIが2023年9月に作成したばかりの総括所見解説冊子をお送りいたします。

ご寄付はこちら


プログラム(敬称略)
1日目:12月2日(土)(13:00~18:15)
全体会、分科会

13時-16時30分
■全体会「総括所見を活用し、条約の国内実施を進めよう~まずは障害者基本法の改正を!~」

2022年に国連障害者権利委員会から日本政府に総括所見が出され、これから日本が取り組むべき課題が明確に示された。10月からは内閣府障害者委員会が新委員で再開されます。

障害者権利委員会の国内モニタリング機関である障害者権利委員会が、総括所見を受け止めて、国内法制度の運用を監視し、改善の方向性を作っていけるかが注目されます。

2023年の政策論全体会では、「総括所見を活用し、条約の国内実施を進めよう~まずは障害者基本法の改正を!」をテーマに、新しく障害者政策委員となる方々をお迎えし、総括所見を受けて日本が取り組むべき課題、2011年以降改正されていない障害者基本法の改正について議論します。

13時~13時15分 開会式、主催者挨拶、来賓挨拶

■登壇者:

コーディネーター:崔 栄繁(DPI日本会議議長補佐)

コメンテーター:尾上浩二(DPI日本会議副議長)

16時30分~16時45分 休憩


16時45分-18時15分
■地域生活分科会「脱施設・脱病院のロードマップを考えよう!~施設や病院からの地域移行の仕組みづくりに向けて~」

2022年12月に成立した改正障害者総合支援法では、地域生活支援拠点が法定化され、市町村に対する設置の努力義務化がされました。また、報酬改定に向けた検討会でも拠点機能の強化が論点の1つとして示されるなど、地域生活支援拠点の整備を通じた地域移行の推進がめざされています。

しかし、障害者権利条約や総括所見で指摘されているような脱施設/地域移行を進めていくには、地域生活支援拠点の整備だけでは不十分であり、より集中的な支援が必要な障害者に対して十分な支給決定が行われているか、実際の支援にあたるヘルパー人材がきちんと確保できるかどうか、住宅の確保ができるかどうか、など地域生活の実現にあたっては多角的かつ重層的な課題が山積しています。

そこで、本分科会では現在検討が進められている地域生活支援拠点の機能強化の動向も踏まえつつ、障害者権利条約がめざしている脱施設化、地域移行の推進に向けた様々な課題やその解消に向けた取り組みについてご報告いただき、脱施設化のロードマップについて議論を深めていきたいです。

■登壇者:


2日目:12月3日(日)(10:00~16:30)
分科会

10時~11時45分
国際協力分科会「ジュディ・ヒューマンの贈り物―孤立、隔離、排除を拒否した生き方をどう継承するか」

3月に亡くなったジュディ・ヒューマンの自伝(和訳「わたしが人間であるために: 障害者の公民権運動を闘った「私たち」の物語」、現代書館)から、リハビリテーション504条改正での座り込みや、CILバークレー所長、世界銀行障害と開発初代顧問、米国務省国際障害者の権利特別顧問など、彼女の華々しい活動を知ることができます。そこまでの闘いや女性リーダーとしての困難など経て、世界のリーダーとして私たちを鼓舞し、今も前に進めと呼びかける思いを聴きましょう。

11時45分~12時45分 休憩


12時45分~14時30分
障害女性分科会「恋愛してはいけないの -大切にしたい自己決定-」

恋愛問題を自由に語り合う環境はあるでしょうか、「自分は恋愛してはいけない」と思っている人もいるという当事者からの声を聴きました。

恋愛や結婚、子どもをもつ/もたないことなど、向き合いたくても向き合えない社会ではないでしょうか。また恋愛というと異性愛が前提になりがちですが、そうでない人、恋愛しない人もいます。恋愛に対する捉え方は様々です。

当事者の体験からタブーとされがちな障害者の恋愛について語り合い、解きほぐしたいです。また現在においても、深く、広く障害者への人権侵害を蔓延らせてしまった優生思想の根源である優生保護法問題と裁判の状況について、「性と生殖と健康の権利が保障」を踏まえて考えていきたいです。

■登壇者:

司会・進行
村田惠子(DPI常任委員・全国頸髄損傷者連絡会)

コーディネーター
佐々木貞子(DPI常任委員)

14時30分~14時45分 休憩


14時45分~16時30分
権利擁護分科会「滝山病院は特別ではない~精神科医療を知ることからはじめよう」

昨年から今年にかけて、精神科医療・福祉界隈でもっとも多く話題になったのは、滝山病院事件をはじめとする、精神科病院での虐待事件ではないでしょうか。

近年、滝山病院事件に限らず、神出病院事件などの虐待のニュースがメディアで流れることが多いですが、決して虐待が増えたのではなく、以前から連綿と行われてきた虐待が、顕在化されるようになってきただけなのです。

これらの病院は、特別で、例外的な、突出して悪質な病院なのではありません。入院体験を持つ多くの精神障害者は、虐待の芽のような取り扱いが、身の回りで隔離や拘束、その他の形で数多く行われていることを知っています。

その原因を探るのは容易ではないですが、一つとして、強制入院が容易に行われやすいのに対し、退院が進んで行われないことにあるとして、この問題を取り上げて、虐待の実態の報告とともに論じるものとしたいです。

そして、この分科会を、虐待をなくしていくための一歩として、まずは広く多くの方に知っていただく機会としたいです。

■登壇者

コーディネーター:たにぐちまゆ(大阪精神障害者連絡会 ぼちぼちクラブ)、佐藤 聡(DPI日本会議事務局長)


■お申込み方法:下記WEBフォームからお申し込みください。

お申し込みはこちら

上記オンラインフォームがご利用いただけない方は、下記をDPI事務局の白井までメールでお送りください。
①お名前
②ウェビナーの開催URLをお送りするメールアドレス
③電話番号
④団体名(あれば)
⑤必要な個別支援(手話、PC文字通訳、点字資料、テキスト資料、その他)
メールお送り先:shirai☆dpi-japan.org(☆を@に変えてお送りください)

ご寄付のお願い

集会の開催は多くの方にご参加いただきたく、参加費を無料としています。しかしながら、開催にあたり、情報保障費(PC文字通訳、手話通訳、点字資料)をはじめ、多額の開催費用が必要です。

インターネット上でご寄付頂けるようになりましたので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

なお、参加申し込みをいただいた方でご寄付をしていただいた方には、領収書に加え、DPIが2023年9月に作成したばかりの総括所見解説冊子をお送りいたします。

ご寄付はこちら


●主催、お問合せ先
認定NPO法人 DPI日本会議
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階
電話 03-5282-3730 ファックス 03-5282-0017 メール office☆dpi-japan.org(☆を@に変えてお送りください)

●後援(予定)
日本労働組合総連合会、難民を助ける会(AAR Japan)

●後援、助成(予定)
全日本自治団体労働組合、全国労働組合連絡協議会、全日本水道労働組合、東京都労働組合連合会、自治労東京都本部、自治労東京都庁職員労働組合、全水道東京水道労働組合、東京交通労働組合、東京清掃労働組合、日本放送労働組合、(宗)真如苑、(株)土屋

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