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誰もが気楽にスポーツに親しめる場づくり総合推進事業第一回検討委員会が開かれました! (スポーツ施設におけるユニバーサルデザイン化等推進事業)

2022年07月28日 バリアフリー

スタジアムから見える青空

スポーツ庁では本年3月に「第3期スポーツ基本計画」を策定し、「誰もがアクセスできる」ことを目標に掲げました。

地域において住民の誰もが気楽にスポーツに親しめる「場づくり」の実現として、この検討会が立ち上がり、スポーツ施設におけるユニバーサルデザイン化に関するガイドブックを作成することになりました。

検討会の構成員は、スポーツクラブの運営会社、行政の障害者スポーツセンター、スポーツ関連団体、設計会社、パラスポーツ関係者、学識研究者、当事者団体等 14人です。7月27日(水)に第1回検討会が開かれましたので概要をご報告します。

本事業の背景

スポーツ庁から以下の説明がありました。

といったことが報告されました。

ガイドブックの概要

DPIからの意見

DPIからは以下の3点を要請しました。

① 施設のユニバーサルデザイン・バリアフリー化

東京オリパラの施設整備のために策定した「Tokyo2020アクセシビリティガイドライン」は、世界のバリアフリー整備基準であるIPCアクセシビリティガイドを踏まえて、多様な障害者が参画して策定したすばらしいもの。ぜひともこれを遵守してほしい。

② 主催者向けの施設運営のガイドライン

せっかくバリアフリー整備されても、主催者が施設を理解せずに運用することがある。例えば、国立競技場には介助犬トイレを作ったが、イベント時に行ってみるとゲートで塞がれて立ち入れなくなっていた。大阪のスタジアムでは、車イス席が沢山あるのに、ほとんど健常者の席として売ってしまい、障害者が利用できる数は少ない。このように、実際にイベントを実施する主催者が設備を理解していないので、必要な人に届いていない場合がある。主催者に向けた施設運営のガイドラインの策定も必要。

③ 利用資格・参加資格の見直し

私は手動車いすに乗っており、走るのが好きで、昔から市民マラソン大会に出たいと思って、いろんな大会を調べた。しかし、どこも車椅子は駄目とか、競技用車椅子じゃないと参加できないという規定があって、参加できない。参加できるものがあってもフルマラソンではなく、短い距離でつまらない。私も含めて普通の障害者は、競技用車いすはもっていない。マラソンのコースは階段なんかないから車椅子でも走れるのに、主催者が参加できないルールを作っている。これは物理的な問題ではなく、人間が作った社会的障壁。こういった障害者が参加できない参加資格を設けているのは、マラソンに限らず様々な大会や施設でもあるのではないか。

2021年に障害者差別解消法が改正され、数年後には民間も含めて合理的配慮が義務化される。一律に障害者を排除するのではなく、どうやったら障害者が参加できるようになるかを考えることが、これから求められていく。施設のユニバーサルデザイン化とともにルールの見直しも項目に入れてほしい。

まとめ

今後は、8月、11月、2月に検討会が開かれ、今年度中にガイドラインがまとめられます。DPIは運動団体ですが、障害者運動の方ですので、これまでスポーツとは縁遠く、スポーツ庁とのお付き合いは今回が初めてでした。スポーツマンでない私が検討会に入っているのはちょっと場違いな感じもしましたが、スポーツを通したインクルーシブ社会の実現というのも大切な視点だなと感じました。

東京オリパラで「多様性と調和」が基本的なコンセプトに掲げられ、バリアフリー整備も進展しています。これを全国の地域の施設にも広げ、障害者を排除する規定も見直していくことは、大切な取り組みだと思いました。積極的な働きかけを行い、ぜひとも良いガイドブックを作成したいと思います。

報告:佐藤 聡(事務局長)


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