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【ご参加御礼】DPIビジョン2030ミーティングを開催しました!

2021年02月05日 イベント障害者権利条約の完全実施

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1月30日(土)、DPI加盟団体のみなさんを対象に「DPIビジョン2030ミーティング」をウェビナー開催しました。土曜日開催にもかかわらず、121名の方にご参加いただきました。

「DPIビジョン2030」とは、2030年までにDPIとしての中期行動計画をまとめたものです。
「地域生活」「アクセシビリティ」「権利擁護」「教育」「障害女性」「国際協力」「雇用・労働・所得保障」の各分野の部会長より説明をし、たくさんのご意見・ご質問をいただきました。

頂いたご意見を元に本ビジョンは改めて修正し、ホームページ上で公開する予定です。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
2030年、本ビジョンの実現を目指して、これからも私たちは歩みを進めていきます。

引き続き、皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

最後に閉会のご挨拶として、尾上副議長からお話ししたことをご紹介いたします。


尾上浩二

もともとは、このビジョンに関してはタウンミーティングを各地で開催し、ご意見をいただきながら進めていこうと考えていました。しかし、コロナ禍の影響で実施が難しく、オンライン開催となりました。
オンラインの開催という状況の中でも、たくさんのご意見、ご質問をいただきました。いただいたご質問、ご意見を踏まえて、ビジョンをさらに練り上げたいと考えています。

このDPIビジョンは2030年までのビジョンと、中長期の行動計画ですが、自分たちがどのような未来を切りひらいていくのか、どのように実践していくかが重要だと思います。

このビジョンに基づいて実践を進めていく上で大切にしたいことがいくつかあります。

1つは障害者権利条約を羅針盤にして進めていこうということ。コロナ禍で延期されていますが、障害者権利条約の審査があることは間違いないことです。インパクトある勧告を国連から引き出すこととともに、それを今後の運動に活かしたいと思います。

2つめは、これまで取り組んできた障害者運動の歴史との関係を大切にしたいということ。障害当事者が中心になった運動が始まったのは、1970年くらいといわれています。それから50年経ちました。
また、DPI日本会議が設立され35年。この間、障害者差別解消法が制定されたり、バリアフリーが進んでいったり、こういった変化は障害者運動なしにはあり得ませんでした。これは自信をもって言えることと思います。

しかし、今日のビジョンの中で掲げている、例えば脱施設、社会的入院の解消、インクルーシブ教育の実現、これらはかねてから障害者運動の課題だったのだけど、なかなか進まなかったテーマや課題ということにもなります。
そういう意味で、困難な状況にもあるわけですが、しっかりビジョンに基づいて、しっかり実践していくことで、これまでなかなか解決できなかった分野の取り組みを進めていきたいと思います。

そして、3つめに、障害種別を超えた取り組み。全国と地域とのつながりを大切にした取り組みを進めていきたいと思います。
DPIはもともと、クロスディスアビリティと、障害種別を超えた運動を大切にしています。DPI日本会議はもともと草の根運動として始まり、そういうことからすると当然かもしれませんが、国レベルの法制度を変えると共に、地域の現実を変えていくことが大事だと思います。

DPI日本会議の原点として、そのことを大切にして、障害種別を越えた取り組み、全国的な活動と地域的な活動の結びつきを大切にして進めていきたいと思います。

コロナ禍の状況はまだまだ大変ですが、いつかコロナ禍をくぐり抜けた社会は、だれもが地域社会から排除されたり、隔離されたりしないインクルーシブな社会にしていくことが求められると思います。

そのために、DPIビジョンを活かしてインクルーシブ社会への道を共に切りひらく、みんなで取り組みをすすめていく。そういう10年にしていくことを最後にお願いして閉会の挨拶としたいと思います。

以上

報告:事務局 鷺原由佳

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