障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

【開催のご報告と御礼】
11月21日(土)、22日(日)「第9回DPI障害者政策討論集会」

2020年11月24日 イベント障害者権利条約の完全実施

11月21日(土)、22日(日)第9回DPI障害者政策討論集会を開催しました。
今回は初のオンライン形式での掲載で、全国から約350名の方にご参加いただきました。ありがとうございました!

改めて今集会の開催にあたって、ご支援頂いた皆様に改めて心より御礼申し上げます。
当日の全体会、分科会の詳細のご報告は、後日改めてこちらのホームページでご報告いたします。

改めてたくさんの方のご支援により本集会が開催できたこと、改めて御礼申し上げます。
また今回頂いたアンケートをもとに、今後もイベントの運営と内容を改善してまいりたいと考えております。

今後とも、私たちの活動へのご支援をお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。

DPI日本会議 事務局長 佐藤聡


障害者権利条約がめざす差別のない社会へ
~いのちと尊厳が守られる社会をつくる~

 2020オリンピック・パラリンピックまで秒読みに入り、障害者権利条約の日本政府の建設的対話に向けて準備が最終段階に入っていたちょうど一年前、誰が今の日本の、世界の状況を想像できたでしょうか。COVID-19、新型コロナウイルスの蔓延です。

 世界で百万人以上が命を落とし、未だに感染終息段階に入れず、第二波、第三波と続いていきそうな状況です。特に、重い障害や病気を持つ仲間、基礎疾患を持つ仲間たちの中には、日常的に介助サービスを利用している人たちも多いので、感染リスクは否応なく高く、厳しく心配な毎日を過ごしています。

 DPI日本会議及び各加盟団体は、新型コロナウイルス感染拡大の当初から、仲間たちの命を守るために、国や自治体に対して、危険回避や感染発生後の様々な対応を求める緊急要望を提出してきました。施設や病院などで障害を持つ仲間の感染がクラスター化しているという報道がなされる中、誰もがこのウィルスの感染危機に直面するにしても、決して障害や病気を持つ人たちが低い優先度で対応され、置き去りにされてはならないと訴えてきました。

 今のところ、アメリカやブラジル、インド、フランスやスペインなどに比べると、日本の感染状況は極めて深刻なレベルではないようですが、人の往来が頻繁になっていく中、変質するともいわれている新型コロナウイルスに決して油断はできませんので、引き続き警戒が必要です。

 世界的な新型コロナウイルス蔓延により、従来の社会システムが機能しなくなり、機能の形態を変更せざるを得なくなりました。日本においても蔓延防止のための移動の制限により、今般の政策討論集会も、初めてオンラインでの開催とすることになりました。

 障害者権利条約の建設的対話は、今のところ2021年の夏になるだろうと言われています。一年遅れとなりますが、何としても、有効で拘束力のある日本政府への勧告が引き出せるよう、今後もJDFを中心として、日弁連など他団体と連係しながら更に準備を進めてまいります。

 今集会では、石川准さんに障害者権利条約の動向(日本に求められるもの)についてお話しいただき、DPI日本会議も参加しているJDFパラレルレポートの課題について議論を深めてまいります。また、衝撃だった京都ALS女性嘱託殺人事件についても加盟団体から報告をいただきます。

 今年ならではの緊急課題として、国連の伊東亜紀子さんによる「COVID-19とSDGs-障害女性など最も影響を受けやすい人の立場から」と題するニューヨークからのウェブ講演も予定しています。また、公立小中学校のバリアフリー化、前進した新幹線のバリアフリー化、精神病院や筋ジス病棟からの地域移行の取組みや課題についての分科会も準備しております。

 さて、ハンセン病国賠訴訟弁護団の徳田靖之弁護士は、9月8日の熊本地裁での優生裁判の口頭弁論で、「命の選別を許さない。この裁判を勝ち抜くことなくして、障害者の権利回復はないし、優生思想をなくすことはできない」と強く訴えられました。今後とも裁判の支援を継続することのみならず、私たちの日々の活動や研究が、優生思想のない安心して誰もが暮らせる当たり前の社会の実現に繋がっていくとの確信と覚悟を持って取組んでまいりましょう。

 そのためにも、志をともにする多くの障害当事者、支援者、研究者、その他の皆さんの本集会へのご参加を心からお願いいたします。


■日時:
11月21日(土)13:00-17:30 全体会、分科会
11月22日(日)10:00-13:30 分科会

■開催方法:Zoom Webinar(両日とも、開始30分前から入室できるようになります)

■参加費:無料(ご寄付をお願いします!!)

■情報保障:PC文字通訳、手話通訳、点字資料、データ資料

①PC文字通訳、手話通訳をご希望の方は、パソコンからご参加頂けますようお願いいたします。スマートフォン、タブレットからだと資料を投影した際に、ウェビナーの仕様で見られなくなります。お手数おかけして申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いします。

②PC文字通訳はcaptiOnlineの画面をウェビナー上に投影したものになります。
ウェブブラウザーからPC文字通訳だけを見ることが出来ます。ご希望の方は、下記URLより「閲覧ページ」にお入り下さい。

▽PC文字通訳だけをご覧になりたい方はこちら(「閲覧ページ」からご覧ください。captiOnline)

■お申込み方法:受付は終了しました


ご寄付のお願い

今回の政策討論集会は、参加費は頂かず、ご寄付で開催費用を集めることにいたしました。開催に当たり、情報保障費(PC文字通訳、手話通訳、点字資料)をはじめ、多額の開催費用が必要です。

ご参加頂ける方は、ご寄付を宜しくお願いします<m(__)m>

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プログラム(敬称略)
1日目:11月21日(土)(13:00~17:30)
全体会、分科会

 新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大によって、本年3月の第23会期障害者権利委員会は延期され、夏の権利委員会もオンラインで開催され、建設的対話と総括所見の採択はなく、事前質問事項の採択のみとなった。本年夏に予定されていた日本の建設的対話(審査)は来年夏の会期で実施される見込みとなっている。

 また、昨秋に権利委員会から日本政府に出された重点課題である事前質問事項の回答期限も本年12月1日に延期されている。

 このような状況の中、石川准障害者権利委員会副委員長をお招きし、権利委員会の現在の状況と来年の日本の建設的対話に向けて日本に求められることをお話しいただく。

 シンポジウムでは、JDFパラレルレポートについて取り上げる。DPIはJDFの一員として2017年からパラレルレポート作成に携わり、本年8月には建設的対話向けのパラレルレポート第二弾が完成した。来年の建設的対話に向けて、重要課題についてパラレルレポートのポイントと課題を報告する。

13時30分-14時
基調講演「障害者権利条約の動向~日本に求められるもの~」
報告:石川 准(障害者権利委員会副委員長/障害者政策委員会委員長)

14時10分-15時30分
〇シンポジウム「障害者権利委員会へのJDFのパラレルレポートと課題」
シンポジスト:
・佐藤 久夫(日本社会事業大学名誉教授、JD理事、JDFパラレポ特別委員会委員)
・長瀬 修(立命館大学教授、JDFパラレルレポート特別委員会委員)、
・黒岩 海映(弁護士、日弁連障害者権利条約パラレルレポート作成PT事務局長)
・藤原 久美子(DPI日本会議常任委員/DPI女性障害者ネットワーク代表)
コメンテーター: 石川 准(障害者権利委員会副委員長/障害者政策委員会委員長)
コーディネーター: 尾上 浩二(DPI日本会議副議長)

15時40分-16時20分
〇生きるための法制度を~京都ALS女性嘱託殺人事件から~
報告①:日本自立生活センター(JCIL)
1.ほう助自殺や嘱託殺人(いわゆる安楽死)をめぐる近年のJCILの取り組み      JCIL 下林慶史
2.「死ぬ権利?死の自己決定?そんなことより「生きたい」と思える環境整備を!」  JCIL 大藪光俊
3.「中途障害」×「重度身体障害」×「女性」の交差点から考える         JCIL 岡山祐美
4.「安楽死」は、偽名を用いて、秘かに行われる                  JCIL 渡邉琢
5.京都の介護現場の現状と当事者運動の課題                    JCIL 小泉浩子

報告②:岡部 宏生(ALS/MNDサポートセンターさくら会副理事長)
ビデオメッセージ: 舩後 靖彦参議院議員(れいわ新選組)

16時20分-16時30分 休憩

16時30分-17時30分

バリアフリー分科会
「公立小中学校のバリアフリー化と新幹線のバリアフリー対策 〜私たちの声を施策に!〜」

 今年のバリアフリー法改正の最大の成果は、公立小中学校のバリアフリー整備が義務化されたことである。文部科学省では法改正を受けて「学校施設のバリアフリー化等の推進に関する調査研究協力者会議」を立ち上げ整備計画の策定に取り掛かっている。

 会議には日本障害フォーラムが委員として参加し、DPIもJDF構成団体として積極的に意見提起に関わっている。既存の学校も含め計画的にバリアフリー整備を推し進めるために何が必要か、これまでの議論と緊急提言について報告する。

 昨年末から始まった新幹線のバリアフリー対策検討会は8ヶ月のワーキングを経て8月28日に最終取りまとめが公表された。DPIからは積極的な提案を行い、多くが最終取りまとめに盛り込まれた。車椅子席の増設、webでの予約・発券、窓口での迅速な予約発券はどうなるのか、今後の整備も含めて報告する。

■第一部「公立小中学校のバリアフリー化」
報告:尾上浩二(DPI日本会議副議長)

■第二部「新幹線のバリアフリー対策検討会と最終取りまとめ
報告:佐藤 聡(DPI日本会議事務局長)

2日目:11月22日(日)(10:00~13:30)
分科会

10:00~11:30
障害女性&国際協力分科会
「新型コロナウイルス禍の中、SDGsをどう達成するのか」

 生活と仕事に影響をあたえた世界的危機で、障害者の健康状態や、情報やサービスを含むアクセシビリティの制限がみられた。女性を中心に障害者の根本的な不平等に目を向け、悪化するリスクの中で「誰一人取り残さず」COVID-19と共存していくか考える。

開会挨拶 中西由起子(DPI日本会議副議長)

〇基調講演「COVID-19とSDGs ― 障害女性など最も影響を受けやすい人の立場から」
国連はCOVID-19の危機にCRPDとSDGsに沿った障害者の権利確保のため行動を起こし、8月にはフォーラム「COVID-19危機と障害者:すべての人のための包括的でアクセス可能で持続可能な世界に向けてより良い構築」を開催した。
報告者:伊東亜紀子(国連経済社会局障害者権利条約事務所チーフ)

〇報告:「コロナ禍での障害女性の声」
DPI女性障害者ネットワークでは、新型コロナウイルスの影響を受けた障害女性の声を集めて、4月に首相や男女共同参画担当に宛て要望書を提出した。要望書の内容と合わせて、いくつかの事例を報告する。
報告者:佐々木貞子(DPI日本会議常任委員/DPI女性障害者ネットワーク・メンバー)

〇閉会/まとめ 平野みどり(DPI日本会議議長)

〇司会 藤原久美子(DPI日本会議常任委員)

休憩(11時30分-11時45分)

11時45分~13時15分
地域生活&権利擁護分科会
「権利侵害にNO!誰もが地域で生きるために~精神病棟・筋ジス病棟の現状と地域移行について語り、考える~」

 日本では、多くの障害者が望まない長期入院・入所を余儀なくされ、地域社会から隔離された生活を送っている。国連障害者権利条約の国内完全履行に向け、どうすれば脱施設・長期入院解消されるかを考えたい。

 本セッションでは、精神病棟および旧国立療養所の筋ジストロフィー病棟について取り上げる。精神病棟では、以前から身体拘束や虐待など深刻な人権侵害が課題となっている。コロナ禍で長期にわたる面会禁止・外出制限が続き、外部からの監視の目がなくなる中、より深刻な人権侵害が懸念される。コロナ禍における精神病棟の現状・地域移行の課題について報告する。

 精神病棟と同様、長期入院からの地域移行が課題となっている筋ジス病棟に関し、最近地域移行をした女性2名・支援者から話を聴き、障害女性の視点も交え、現場での課題や今後に生かせる取り組みを学ぶ。その後、全体討論では、より多くの仲間が地域移行するために必要となる制度政策・取り組み等について考えたい。

本セッションの趣旨説明(DPIビジョンなど方向性)

シンポジウム「コロナ禍における精神病棟の現状・地域移行の課題」
吉田明彦(兵庫県精神医療人権センター)
松本葉子(埼玉県精神医療人権センター)
加藤真規子(精神障害者ピアサポートセンターこらーる・たいとう代表、DPI日本会議常任委員)

「筋ジス病棟からの地域移行報告」
吉成 亜実(北海道で約15 年の入院生活を経て、2020 年6 月より自立生活)
筋ジス病棟長期入院の当事者(千葉で約15 年の入院生活を経て、2019 年10 月より自立生活)
秋元 妙美(CIL ちょうふ)、
岡山 祐美(日本自立生活センター)
大藪 光俊(日本自立生活センター)

「全体討論」、まとめ

○コーディネーター
今村 登(DPI日本会議事務局次長)

13時15分~13時30分 閉会の挨拶、終了


ご寄付のお願い

今回の政策討論集会は、参加費は頂かず、ご寄付で開催費用を集めることにいたしました。開催に当たり、情報保障費(PC文字通訳、手話通訳、点字資料)をはじめ、多額の開催費用が必要です。

ご参加頂ける方は、ご寄付を宜しくお願いします<m(__)m>

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●主催、お問合せ先
認定NPO法人 DPI日本会議
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階
電話 03-5282-3730 ファックス 03-5282-0017 メール office@dpi-japan.org

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