全ての人が希望と尊厳をもって
暮らせる社会へ

English FacebookTwitter

9月25日(土)第18回障害学会大会「パンデミックにおける障害者の生」のリレートークにDPIメンバーが登壇します

2021年08月31日 イベント

色々な色の人のピクトグラムが並んでいる

9月25日(土)に第18回障害学会大会が開催されます。
「パンデミックにおける障害者の生」というテーマでのオンライン開催です。

リレートークに、DPIメンバーも登壇します。ご都合宜しい方は、ご参加ください。

参加申し込み方法、詳細については、障害学会大会サイトからご確認くださるよう、よろしくお願いいたします。


第18回2021年度大会は、昨年度同様、新型コロナウイルス感染防止の観点から、オンライン開催といたします。理事の山下幸子(淑徳大)が大会長を務めます。

日時:2021年9月25日(土)13時~16時

参加費:自由報告者(シンポジウム参加含む)3,000円、シンポジウムのみ参加者1,500円

情報保障:手話通訳、PC文字通訳有

企画趣旨

本シンポジウムは、新型コロナウィルス感染症のパンデミックの状態のなかで、介助がなければ生きられない人たちの生活において、どのようなことが起きていて、それをどのように乗り越えればよいのか、その方途を当事者の視点から考えるために企画された。

障害や病を持つ人たちが、地域で生活することは簡単ではない。そのことは、これまでの本学会の報告や企画の中でも明らかにされてきたことである。

2020年の障害学会大会シンポジウムでは、国立病院機構病院(旧国立療養所)にいる筋ジストロフィーの人たちが地域に出て暮らすことが、そう簡単にはいかないことが当事者やその支援者たちから明らかにされた。確かにそこには、様々な要因がある。

たとえば、介助者が確保できないことや医療者側の理解が得られないことなどがある。そして、それ以外の面からも、障害や病を持つ人たちの地域生活が簡単ではないことを、私たちは知っている。

そうした人たちの生活からは、「自立生活」や「自己決定」と言っても、ひとりの人生が、その人にすべて委ねられているわけではないことを思い知らされる。だから、なんだか、とても難しい。

いずれにしても、ここに共通しているのは、障害や病を持つ人たちは「介助」という他者の支援を必要とすることである。これまでも、介助のあいだの距離――本人と介助者の関係や本人と家族の関係――については、たくさん考えられてきた。だが、今、目の前で起こっているのは、感染症のパンデミックにおいて身体的距離の確保が公共化されてしまったことで、他者の支援を必要とする人たちの生活に生じている問題が覆い隠されてしまい、見えなくされてしまっているということだ。

他者との身体的距離をとれない支援を必要とする人たちに、そしてその本人たちを支援する人たちに、何が起こっているのか。私たちは素朴に知りたいと思った。知らなければならないと思った。なぜなら、これまで障害や病を持つ本人たちが自分たちの存在を根拠にして顕わにしてきた問題が、マジョリティ中心の公共性によって見逃されてしまっているからだ。

たとえば、身体的距離の確保が必要だから、あらゆるところで本来は自由であるはずの面会があたりまえに制限されてしまっている。身体的距離の確保が必要だということと、それでよいとしてしまうことには距離があることに、この社会は鈍感だ。

そこで何が起きているのか、知らないことを知らないままにしておくことは、障害や病を持つ本人たちにすべてを委ねることにしかならない。社会が、私たちが、こうした態度をとり続ける限りは、どうすればいいのかは見えてこない。

確かなことは、感染症のパンデミックの状況に、真っ向から向き合っている障害や病のある本人と支援者たちが存在することである。これはとても大切なことだと思う。その日常や取り組みを聞くことで、そこで起こっていることを知ることができるし、問題に近づくことができる。

本シンポジウムでは、できるかぎりいろいろな立場の人たちから、そこでの経験を聞きたいと思う。本人たちの日常に接近しながら、例えば医療のあり方や障害者の自己決定等といった古くて新しい諸論点を鍛え直すと同時に、これまで見えていなかった現実を掬いだすことを試みたいと思う。問題を共有し、互いに向き合い、この状況を乗り越える方途を考える時間にしたい。

次第〈以下、敬称略〉

総合司会:山下幸子(淑徳大学)

◆障害学会会長立岩真也(立命館大学)挨拶、総合司会より本シンポジウムの案内 13時00分~13時10分

◆第1部 1組10分でのリレートーク 13時10分~14時10分
司会:原田玄機(日本学術振興会/東京大学大学院)

登壇者:

◆休憩(14時10分~14時30分)

◆第2部 シンポジウム 14時30分~16時00分
司会:長谷川唯(立命館大学生存学研究所)

登壇者:

コメンテーター:武藤香織(東京大学)

参加申込、詳細はこちら(外部リンク)


私たちの活動へご支援をお願いします

賛助会員募集中です!

LINEで送る
Pocket

現在位置:ホーム > 新着情報 > 9月25日(土)第18回障害学会大会「パンデミックにおける障害者の生」のリレートークにDPIメンバーが登壇します

ページトップへ