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バリアフリー整備で生まれ変わった日本武道館~全ての人が楽しめるように~(最後の7者会議報告)

2021年06月23日 バリアフリー

日本武道館正面
6月22日(火)に日本武道館の7者会議が開かれました。

日本武道館は東京オリパラの会場となるため、ぜひともバリアフリー整備をしてほしいと2016年頃からお願いをしてきました。改修計画の3本柱の1つにバリアフリー整備を入れてくださり、定期的に開かれる7者会議にDPIも毎回お招き頂いているのです。

この7者会議は年3~4回定期的に開いていただき、今回が13回目で、最終となりました。毎回、日本武道館、東京都、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、竹中工務店、全日本柔道連盟、全日本空手道連盟とともに、DPI日本会議も参加させていただいております。

整備の進捗状況、各組織の準備の進捗状況等が報告されます。改修はすでに昨年完了しておりますが、東京オリパラが終わるまでこの7者会議は継続してくださっていたのです。

昨年、改修後に視察させていただきましたが、様々な制限のあるなかで、出来る限りの整備をしてくださったと思いました。以前は車イス席がなかったのですが、新たに常設で30席設けて下さいました(同伴者席は横)。

前席の人が立ち上がっても視界が遮られないように、車イス席の前の2列を潰して、サイトラインを出来るだけ確保してくださいました。

7者協議に出席している佐藤事務局長

東京オリパラはもちろんですが、そのあとも武道の大会やコンサートでたくさん使われる会場ですので、日本中のみなさんがいらっしゃる機会があると思います。感動しますよ。生まれ変わった日本武道館で、障害のない人たちと一緒に素晴らしい感動を体験して下さい。

実は、この改修を先頭に立って引っ張ってこられた日本武道館の三藤前事務局長が、先日お亡くなりになりました。2015年に初めてお願いに伺った時に、丁寧に私の話を聞いてくださり「これまでバリアフリーは不十分だったが、これからはすべての人に楽しんでもらえるようにバリアフリー整備をやりますよ」と言ってくださいました。

そこから道が開けたのです。ご自身も武道家で、凛とした圧倒的な存在感があり、声も迫力があって、とてもかっこよい方なのです。毎回お会いする時は背筋がピンと伸びてしまいますが、私たちにはとても優しく、暖かいお人柄でした。日本武道館への愛情もすごかった。

三藤さんが、障害者も一緒に楽しめる日本武道館を創り、未来に残してくださったと思っています。素晴らしいご功績に心から感謝申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。

三藤さん、日本武道館のみなさま、本当にありがとうございました!

報告 佐藤 聡(事務局長)


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