全ての人が希望と尊厳をもって
暮らせる社会へ

English FacebookTwitter

ザンビアとの「アクセシビリティ・オンライン学習会」を開催しました

2022年08月02日 バリアフリー国際協力/海外活動

7月7日(木)にザンビアの障害機関・当事者団体と、彼らが今関心のあるアクセシビリティに関して、オンラインで学習会を行いました。

ニコラス・ゴマ・ザンビア障害者機関局長の開会挨拶に続き、まず日本におけるアクセス、特に障害者運動によるアクセシビリティの改善に関して日本の障害者運動を通じた公共交通機関や建物のバリアフリー化の実践や、当事者参画による法整備について宮本泰輔DPI日本会議国際部員が発表しました。

35年前の日本の写真を提示しながら、駅の階段を車いすが担がれるなどの対応の遅れから現在のアクセシビリティの向上につながる進展の説明に、ザンビアからは全国的規模の障害者運動でも実践したいとの発言もありました。

ザンビア側からは、ジャスティン・バカリ・ザンビア障害者連盟会長の挨拶の後、カトンゴ・ムタンバ・ザンビア障害者連盟プログラムマネージャーから連盟の紹介と国内のアクセシビリティの現状と成果の報告がありました。

アクセシビリティ関連の事例では、政府機関の少ないエレベーターやバリアのあるトイレ、首都の排水溝に蓋がなく視覚障害者が転落する危険性のある道路や、またアクセシブルでない公共交通機関がありました。4段もあるバスの乗車口(写真)は、以前の日本の状況と同じでした。

バスの乗降口

途上国での日本のアクセシビリティ施策の応用例として、降幡博亮DPI日本会議国際担当執行委員から、南アフリカのハウテン州で実施中のJICA草の根プロジェクト「障害者自立生活センターの拡大と持続的発展」が説明されました。

その中には、障害当事者の専門家派遣や、ピアエデュケーターを育成しての住宅改修や、日本のリフト付きバンを輸入しての地域バス循環移送サービスの運用紹介もありました。

ザンビアは、JICAのアフリカ障害者研修で最初の6年間は参加があったものの、その後の後の10年ほどは何の連絡もなくなっていました。JICAで知り合った日下部美佳さんに、研究のため滞在されていたザンビアから日本のアクセシビリティの情報が欲しいと伺い、今回の開催の運びとなりました。

30分ほど学習会のつもりがセミナー形式となり、通訳等の予算も計上されていなかった企画ゆえ、国際部会内の活動となりました。また要望があれば、来年度は関心ある多くの人を対象としたいと思っています。

報告:中西由起子(副議長)


私たちの活動へご支援をお願いします

賛助会員募集中です!

LINEで送る
Pocket

現在位置:ホーム > 新着情報 > ザンビアとの「アクセシビリティ・オンライン学習会」を開催しました

ページトップへ