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「多くの障害者が駐車場を利用できない問題」について検討が始まりました(第1回「車椅子使用者用駐車施設等のあり方に関する検討会」報告)

2021年08月27日 バリアフリー

障害者用駐車場

8月25日(水)、第1回「車椅子使用者用駐車施設等のあり方に関する検討会」がオンライン形式で開催され、佐藤事務局長が出席しました。

議事

  1. 本検討会の設置趣旨及び今後のスケジュール等について
  2. 車椅子使用者用駐車施設等に関するこれまでの取組と検討の進め方等について
  3. 意見交換
  4. その他

本検討会の設置趣旨

高齢者、障害者等の移動等の円滑化に関する法律(通称バリアフリー法)に基づき一定の場合に設置が義務付けられている車椅子使用者用駐車施設等については、これまでも法令や地方公共団体における独自の取組等により、必要な駐車施設の整備や適正利用の推進がされてきています。

しかしながら、駐車スペースが少ないことや健常者の不適切利用等により車椅子使用者をはじめとする多くの障害者が駐車場を利用できないといった問題が生じています。これらの問題を解消するため、車椅子使用者用駐車施設等に関し、ハード・ソフトの観点から現状の取組を検証し、今後の対策の取組方針について検討を行うことを目的として本検討会が設置されました。

また、本検討会は国土交通省が主催し、学識経験者、障害者団体、事業者団体、地方公共団体等を構成員としています。

今後のスケジュール等

本検討会は令和3年度中に3回の開催を予定しています。検討会においてハード整備、ソフト対策についてそれぞれ検討・整理を行い、関係者で連携しながら年度内に今後の方向性をとりまとめ、令和4年度(可能なものは令和3年度)以降、具体的な施策を推進していく予定となっています。

これまでの取組、意見交換等

国交省からはこれまでの検討会や法整備等の説明があり、障害者団体や事業者団体からは事例紹介や現状の課題、要望等が伝えられました。

佐藤事務局長からは、車椅子使用者でも自分で運転する人、運転しない人、車椅子以外の障害者ではそれぞれニーズが異なることから、様々な障害者のヒアリングを実施してほしい、罰則制度も含めて海外の事例を知りたい、小規模なコインパーキングには横幅車いす利用者用駐車スペースがない、機械式立体駐車場も車いす利用者が駐車できるようにしてほしい等の意見を伝えました。

事業者団体からは、事業者だけではなく自治体にも関与して取り組んで欲しい、自治体と現場が一体となってできる仕組みを作って欲しい。等の意見が出ていました。

今後は実態調査等を行い10月頃に第2回、12月には第3回の検討会が開かれる予定です。私たちも様々な地域の障害当事者から意見を集め、検討会で提案していきたいと思います。駐車スベースの困りごと、とても良い事例などがあれば、ぜひDPIにお寄せください。

ご意見・困りごと・好事例などは「office☆dpi-japan.org(☆→@)」までお送りください。

報告:工藤登志子(バリアフリー部会)


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