障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

赤羽国土交通大臣の「高輪ゲートウェイ駅」視察に同行しました

2020年07月03日 バリアフリー

 7月2日に赤羽大臣の高輪ゲートウェイ駅視察に同行させていただきました。

3月に開業したこの新駅は、2019年に改定された「バリアフリー整備ガイドライン」に基づいて整備されています。私が良いと思ったのは下記の7点です。

① エレベーターが1つのホームに2基ある(バリアフリールートを2ルート整備)
② エレベーターの大型化(24人乗り、18人乗り)
③ ホームと車両との段差と隙間の解消(6号車4番ドア)
④ ホームドアの設置
⑤ 多機能トイレが2つ
⑥ 車椅子でタッチしやすい幅広自動改札(残高表示も車椅子でも見える)
⑦ 駅間連絡用アプリを開発(南武線で導入中。今後山手線をはじめ広げていく)

 これまではどんなに大きな駅でもバリアフリールートは1ルートしかなく大回りしなければならない、エレベーターは11人乗りで何回も待たないと乗れない、ホームと車両に段差と隙間があり降車駅に駅員配置が整わないと電車に乗れない(20分位待たされる)、といった問題がありました。

 国交省は東京2020オリンピック・パラリンピックを契機として、更なるバリアフリー化を進めるために、バリアフリー整備ガイドラインを2019年に見直しました。

DPIもこの検討会のメンバーとして上記の問題を提起した結果、駅の規模に応じてバリアフリールートの複数ルート化・エレベーターの大型化、単独乗降可能な目安値(段差3cm☓隙間7cm)が新たに盛り込まれました。

高輪ゲートウェイ駅ではこの新しいガイドラインを踏まえてバリアフリー整備されており、非常に快適に利用できました。

▽写真:ホームドアとホーム上の障害者マークの表示
ホームドアとホーム上の障害者マークの表示
▽写真:ホームと列車の間のすき間解消
ホームと列車の間のすき間解消
▽写真:赤羽大臣と改札付近を視察
赤羽大臣と改札付近を視察
▽写真:実際の走行車が来てドアを開きホームに停車している様子
実際の走行車が来てドアを開きホームに停車している様子
▽写真:ホームの隙間解消のための櫛形ゴムの現物を手に説明を受ける赤羽大臣
赤羽大臣と視察をする佐藤事務局長、今村事務局次長
▽写真:視察メンバーで実際にエレベーターに乗り込んでいる様子
視察メンバーで実際にエレベーターに乗り込んでいる様子
▽写真:JR側の方から説明をきいている視察メンバー一同
JR側の方から説明をきいている視察メンバー一同
▽写真:木目調のきれいな多機能トイレの入口
木目調のきれいな多機能トイレの入口
▽写真:多機能トイレ内部の様子。
多機能トイレ内部の様子。
▽写真:高輪ゲートウェイ駅線路を上から見下ろしている図

高輪ゲートウェイ駅線路を上から見下ろしている図

▽写真:高輪ゲートウェイ駅ではいくつかのロボットが試験運用されています。このロボットは、白状を見つけたら写真を撮って警備員に送るそうです。警備員は視覚障害者がいるということで、困っていることがないか声掛けにいくようです。現在はテスト中で本格運用はまだのようです。

視覚障害者対応ロボット

▽写真:視察終了後は、赤羽大臣と新幹線のバリアフリー化について意見交換をさせていただきました

赤羽大臣と意見交換する佐藤事務局長、今村事務局次長

 JR東日本では、山手線のホーム整備を進めており、6号車4番ドアはホームと車両の段差と隙間が概ね解消されています。乗客が少ない列車は段差が5センチ程度あるかな?という時もありましたが、電動車椅子では単独乗降可能でした。

新宿駅、渋谷駅はまだ段差が大きいままですが、今後ホームを改修し、解消していくということです。また、段差解消に伴い、降車駅への連絡が不要な人には降車駅には連絡しないという待ち時間短縮の仕組みも導入したそうです。

▽詳細はこちらからご覧いただけます(外部リンク、JR東日本)

 さらに、今回驚いたのは、車椅子の乗降介助の駅間連絡用にアプリを開発したということです。これまでJRは降車駅への連絡に非常に時間がかかり、他社に比べて待ち時間が長いという問題がありましたが、これを改善するために開発したそうです。

現在、南武線で運用しており、山手線、それ以外の路線へと随時広げていく予定ということでした。

 視察を通じて感じたのは、これまでなかなか改善してくれなかったJRが、積極的にバリアフリー整備の取り組みを始めてくださり、とても嬉しく思いました。

このようなバリアフリー整備を全国の駅に広め、日本中の障害者が自由に移動できる国になってほしいと願っています。

佐藤 聡(DPI事務局長)

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