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第1回新幹線のバリアフリー ソフト・ハード対策検討WG報告

2020年01月20日 バリアフリー

1月17日、第1回新幹線のバリアフリー ソフト・ハード対策検討WGが開催されました。このWGは、2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機に、新幹線のバリアフリー対策を抜本的に見直し、世界最高水準のバリアフリー環境を有する高速鉄道を実現するために立ち上がりました。構成員はJR各社、国土交通省 総政局、鉄道局の他にDPI日本会議をはじめとする複数の障害者団体が入りました。

主な検討内容は、新幹線の車椅子利用者の予約方法等のソフト対策について、新幹線の車椅子スペースの確保等のハード対策についてです。

写真:2019年12月23日 第1回検討会の様子

東海道新幹線N700Sの車写真:椅子スペース等の視察の様子

東海道新幹線N700Sの車写真:椅子スペース等の視察の様子
写真:2020年1月16日 東海道新幹線N700Sの車写真:椅子スペース等の視察の様子

現状、車椅子使用者が新幹線に乗ろうとすると、車椅子のままで乗車できるスペースが少ない(東海道新幹線は総座席数1,323席のうち車椅子用は2席のみ)、車椅子用スペースが狭く大型の電動車椅子やストレッチャー型車椅子等ははみ出てしまう、車椅子が入れるトイレが少ない・狭い、切符の購入・予約方法、受取窓口が制限されており非常に時間がかかる、等の課題があります。

これらの課題を踏まえて今回DPIが提出した「改善が必要なポイント」は下記の通りです。

1.車いす用席

(1)車いす用席が少ない
(2)車いすに乗ったままで乗車できるフリースペースがない
(3)全長120cmを超える車いすは予約できない
(4)電源利用を拒否される

2.予約・チケット購入

(1)窓口では長時間待たされる
(2)Webで購入できない
(3)電話予約
(4)予約した駅でしか切符を購入できない

3.多目的トイレ

(1)狭い
(2)1ヶ所しかない

4.ドア幅が狭い

コチラから詳細内容をダウンロードできます(Word形式)

意見交換の中で佐藤事務局長は障害者権利条約の「他の者との平等」の考え方に触れ、基本スタンスとして障害者も障害のない人と同じように利用できる、チケットも障害のない人と同じようにどの窓口でも短時間で、webでも購入できるようにしてほしいと話し、海外の好事例も踏まえながら要望を伝えました。また、他の障害者団体からも同様の課題があげられており、すぐにでも出来る短期的課題は待った無しで進めて欲しいと要望しました。

JR各社からは、実態把握をなるべく早く行い課題を整理しながら進めていきたいとの返答を頂きました。国交省からは、多様な障害者団体へのヒヤリングを行いながら、事業者、当事者が一緒に進めて行けるように調整してくださるとのことでした。

今回のWGでは予算や人手不足などの様々な制限がある中でも各社が連携しながら前向きに進めていこうという姿勢が見られ、非常に嬉しく思いました。「世界最高水準のバリアフリー環境を有する高速鉄道」が言葉だけのものにならないよう、今後も引き続き活動していきたいと思います。

バリアフリー部会 工藤 登志子

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