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2月12日(日)南アフリカ共和国社会開発省より視察団がいらっしゃいました

2023年02月17日 国際協力/海外活動

南アフリカ共和国社会開発省のみなさんと集合写真

2023年2月12日(日)、南アフリカ共和国社会開発省より6名の視察団がいらっしゃいました。

障害児及び家族を対象としたレスパイトケアサービス及び福祉サービスに関する視察を目的に来日していますが、全ての人の地域生活を支える行政サービスを形成することも重要な使命ということで、お話しをさせていただきました。

まず、常任委員の降幡より「DPI日本会議の概要と活動、これまで南アフリカと共に活動してきた内容」についてお伝えしました。

2002年に札幌で開催した第6回DPI世界大会では南アフリカからの参加者があり、2011年にダーバンで開催された第8回DPI世界大会では50名以上の日本の障害者が参加したこと、これまでJICA研修等を通じて南アフリカの障害当事者を招き研修を実施しており、日本からも南アフリカへ調査訪問したことをご紹介しました。

特に、JICA草の根事業として実施してきた「第1フェーズ:障害者地域生活支援センター設立のための人材育成(2013年4月~2016年4月)」と「第2フェーズ:アクセシブルな環境づくりを通じた自立生活センターの能力向上(2016年9月~2020年2月)」について、今後は第3フェーズとして自立生活センターの拡大・持続的発展に取り組む予定していることをご紹介しました。

▽これまでの南アプロジェクトの活動報告はこちら

視察団から、「介助者の研修については具体的にどのような内容と時間数が必要なのか」という質問もあり、とても真剣に耳を傾けてくださいました。

白井からのプレゼンの様子

次に、事務局次長の白井より「障害児と家族の地域生活を向上させるための取り組み」についてお伝えしました。

主にどんなに重度の障害があっても必要な介助サービスを受けながら地域で暮らすという、施設や病院、親元からの地域移行について、DPIが2020年度から2年間行った「Withコロナ時代のオンライン地域移行支援制度の構築(日本財団助成)」のモデル事業についてご紹介しました。

体験室を整備し、オンラインでも充分に体験や研修ができ、実際に地域移行することができ、その後もこの体験室を活用して次々と地域移行のバトンが繋がっているという話には、視察団は強く頷きながら聞いてくださいました。

最後に、障害児の家族を含めた支援については、障害児(者)が必要なサービスを受けながら地域で暮らすという具体的なイメージが広く一般社会に認識されていないという課題と、その要因として親自身が子どもの頃から大人になるまでの間に障害者と接する機会がほぼない環境で育つという分離教育について言及し、DPIとしては関係団体である障害児の親の会を対象に、地域で暮らすというイメージを持てるように一人暮らしをしている障害者の生活を実際に見てもらうという取り組みを紹介しました。

時間の許す限り沢山の質問をいただき、日本の制度や障害者の状況について、また行政として決められた予算内でどのような優先順位が望ましいかなど、とても具体的な話をすることができました。このような貴重な機会をいただけたこと、心より感謝申し上げます。

報告:岡部夏実(事務局長補佐)


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