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【参加報告】「ほら、こんなふうに地域で学んでいるよ!医療的ケア児の声を裁判官に届けようオンライン集会」

2021年03月10日 インクルーシブ教育

小学校の校舎

 3月7日(日) 、オンラインにて「ほら、こんなふうに地域で学んでいるよ!医療的ケア児の声を裁判官に届けようオンライン集会」が開催されました。当日は、全国から50名ほどの参加がありました。

 この集会は、3月12日(金)13:30から東京高等裁判所で行われる川崎裁判就学裁判控訴審第2回目に向けて開催されたものです。全国的に見ても地域の学校で学ぶことが珍しくはないと伝えていくために、地域の学校で学ぶ医療的ケアが必要な子どもたちの実践事例が6件発表されました。

6つの実践事例

 実践事例6件は、1980年代のものから現在進行形のものまで、地域も佐賀、大阪、兵庫、広島、愛知と様々な時期と場所のものが発表されました。全国的に見ても、地域の学校で学ぶことが珍しくない、ということが示されていたと思いました。

 6つの実践事例に共通していたことは、一緒に過ごしていくうちに、子どもたちがルールや方法を考えるようになっていくこと、取り組みが続いていくと周りの大人たち(機関、組織、地域)もどうすれば出来るかを考えるようになっていくという様子でした。

 6件とも学校での様子をたくさんの写真を使って報告していただきましたが、同年代の子どもたちと過ごす前と後の写真では明らかに表情が異なり、友達に囲まれて充実しているということがわかりました。

 この集会の記録は裁判所に証拠として提出する予定です。彼らの実践を目にした東京高等裁判所が、川崎市では何故実践できなかったのかと疑問を持ち、横浜地方裁判所が合理的配慮について誤認していたことについて触れ、どのような合理的配慮ができたか、それは過度な負担だったのかなど、しっかりとした議論がされることを期待したいと思いました。

川崎就学裁判控訴審第2回目

 今週、3月12日(金)13:30から東京高等裁判所101号法廷にて、川崎就学裁判控訴審第2回目が開かれます。その後、参議院会館101号室にて報告集会を行い、zoomでも配信もされる予定です。
横浜地方裁判所の判断が全国に広がれば、より重度な障害をもつ児童の就学は一切進まなくなります。

 奪われたものを明確にしていくと同時に、この判決を全国に波及させないための裁判です。引き続きご注目いただくよう、よろしくお願いいたします。

報告:岡部夏実(事務局員)

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