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【ポイントまとめ】「食べたいものでお店を選べる社会へ! 〜小規模店舗と歴史的建造物のバリアフリー義務基準の策定を〜」DPI全国集会「全体会」報告・感想

2026年06月18日 イベントバリアフリー

DPI全国集会「全体会」について、報告を佐藤聡(DPI事務局長)が、感想を数矢雄さん(メインストリーム協会)が書いてくれましたので、ご紹介します!


こんなことが報告されました(ポイントまとめ)

(敬称略)

1.高木 直人(国土交通省住宅局参事官(建築企画))

2.赤羽 一嘉(衆議院議員/元国土交通大臣)

3.盛山 正仁(衆議院議員/元文部科学大臣)

4.佐藤 聡(DPI事務局長)

5.石田 長武(AJU自立の家)

詳細は下記報告をご覧ください。


分科会開催の経緯

会場の様子

2000年に交通バリアフリー法が施行され、日本の公共交通機関のバリアフリー化は劇的に進展しました。さらに、東京2020オリンピックパラリンピックを契機として2回バリアフリー法が改正され、新幹線や特急のバリアフリー基準の引き上げ、ホームの段差と隙間の目安値の策定、劇場やスタジアムのバリアフリー基準が策定等、大きく進展しています。

一方で、建物のバリアフリー基準は1994年のハートビル法以来ほとんど進展がありません。小規模店舗や共同住宅は義務基準がないため、バリアフリー化は全く進んでいません。電車やバスに乗って移動はできるようになったが、お店には入れない、住める住宅がないという状況が続いているのです。

DPIでは長年に渡って小規模店舗のバリアフリー義務基準の策定を国交省に要請しており、ようやく検討が始まりつつあります。誰もが日常的にお店を利用できるようにするためには、新規開店するお店は最低限のバリアフリー整備を義務付けることが不可欠です。これまでバリアフリーに熱心の取り組んでこられた与野党の国会議員をお迎えし、小規模店舗のバリアフリー整備の基準策定について議論することにしました。

また、名古屋城天守閣の木造復元計画では、「史実に忠実な復元」の名のもとにエレベーターを設置しない計画で、地元障害者団体が反発し、市主催の討論会で差別発言もあり、社会問題となっています。諸外国では歴史的建造物のアクセシビリティ基準が策定されてバリアフリー整備が進んでいるが、日本にはありません。歴史的建造物のアクセシビリティ基準の策定についても議論しました。

報告・議論したこと

1.行政報告

はじめに行政説明として、国土交通省住宅局参事官(建築企画)の高木直人様にご登壇いただき「小規模店舗のバリアフリーについて」国交省の取り組みについてご報告いただきました。

2.シンポジウム

登壇者

盛山正仁衆議院議員(元文部科学大臣)、赤羽一嘉衆議院議員(元国土交通大臣)、佐藤聡(DPI事務局長)、石田長武(AJU自立の家)にご登壇いただき、①小規模店舗のバリアフリー、②歴史的建造物のアクセシビリティ基準の策定について議論しました。

①小規模店舗のバリアフリー

佐藤から以下の問題提起と提言がありました。

これをうけて、盛山議員、赤羽議員からは、ご自身のこれまでのバリアフリーの取り組みについてお話しくださるとともに、店舗のバリアフリー義務基準の策定について積極的な発言が相次ぎました。この問題は取り組まないといけない、与党は盛山議員がまとめ、野党は赤羽議員にまとめてもらって実現したいという具体的なご発言もありました。

写真:左から石田長武氏、佐藤DPI事務局長、盛山議員、赤羽議員

△写真:左から石田長武氏、佐藤DPI事務局長、盛山議員、赤羽議員

②歴史的建造物のアクセシビリティ基準の策定

石田長武氏から、名古屋城天守閣木造復元におけるバリアフリー問題の経過が説明されました。

これを受けて盛山議員、赤羽議員からは、ヨーロッパの基準を調べたい、丁寧な話し合いが必要で、その上で何らかの基準を検討することが必要。こちらは丁寧にやる必要があるので、しばらくかかるがしっかり取り組みたい、といった前向きなご発言がありました。

今後の取組

DPIとしては、この2つは重要課題と位置づけており、義務基準の策定を目指してしています。今回のシンポジウムで、盛山議員、赤羽議員から前向きなご発言をいただいたので、強力な味方が出来たと思い、連携して取り組んで行きたいです。

赤羽議員からは「バリアフリーは国の品格を示すもの」「非常識を常識に変えていくことが政治の仕事」といった印象的なご発言もいただきました。なんとしても、着実に義務基準を策定し、真にインクルーシブな社会を創っていきたいです。

佐藤 聡(DPI事務局長)

参加者感想

全体会では「食べたいものでお店を選べる社会へ!~小規模店舗と歴史的建造物のバリアフリー義務基準の策定を~」がありました。
当日は、赤羽一嘉衆議院議員(元国土交通大臣)、盛山正仁衆議院議員(元文部科学大臣)をシンポジストに迎え、小規模店舗におけるバリアフリー整備や、歴史的建造物のアクセシビリティ確保についてAJU自立の家の石田さんやDPIの佐藤さんからの事例も踏まえながら議論されていました。

私は車椅子ユーザーで、居酒屋などで店内には入れてもトイレが狭く利用できないケースが多い現状と、その対策について質問しました。これに対し、すべての店舗で広いトイレを確保することは難しい一方で、食べログなどのサイトにバリアフリー情報の掲載を義務づけることも考えたいと赤羽議員が述べられたことが印象に残りました。

また、歴史的建造物については、私が以前のダスキン愛の輪基金の研修でバリアフリーチェックとしてイタリアのコロッセオに行った際のことを思い出しました。コロッセオは西暦80年に建てられた歴史的な建物ですが、エレベーターが付いていて私も他の人と同じように観光を楽しめました。

このように日本も誰でも楽しめる歴史的な観光スポットが増えてほしいので、赤羽議員がおっしゃっていた「バリアフリーは国家の品格」という言葉を信じ、一刻も早い法整備を望みつつ、私たちも「当事者の声」を行政や事業者などに届け続けたいと思います。

数矢 雄(メインストリーム協会)


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