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7月18日(日)「みんなで楽しもう!バリアフリー映画上映祭」開催しました!

2021年07月29日 イベント障害者文化芸術

映画祭会場のスカイホールから東京の景色が一望できました
▽写真:会場のスカイホールから東京の景色が一望できました。とても綺麗でした。

2021年7月18日(日)「みんなで楽しもう!バリアフリー映画上映祭2021」を、誰でも安心をして楽しく過ごせる映画祭をコンセプトに開催しました。(助成:キリン福祉財団)

一般的に映画館では、映画上映中は黙って長時間座って映画を観ないといけません。

長時間ずっと座っていることが苦手な人や、途中で声を出してしまう人は、映画館で映画鑑賞ができない、映画館へ行けないという現実があります。

映画上映中でも「走り回ってもいい」「寝ころんでもいい」「話してもいい」

じっとし続けることが難しい方でも、途中で声を出してしまう方でも、みんなで一緒に楽しめる”自由な映画鑑賞”を目指しました。

また字幕・音声解説がついた映画で、視覚障害者や聴覚障害者、盲ろう者といった情報保障を必要とする方も、映画が観られるようにしました。

当日の準備

当日は会場定員を通常の半分にし、会場の機材の消毒・入口の手指消毒用アルコールの設置・検温など感染防止対策を徹底の上、実施しました。

▽写真:検温の練習
検温の練習

▽写真:受付で準備頑張ってます!
受付で準備頑張ってます!

絵画の展示

3名の障害当事者アーティストの方が描かれた絵画を展示しました。どれも力強く、独創的で、会場に華を添えてくれました。ずっと見ていられる、不思議な魅力がありました。

▽写真:展示させていただいた絵画
展示させていただいた絵画

▽写真:「Shiho」さんの作品
写真:「Shiho」さんの作品

▽写真:「岡部亮佑」さんの作品
写真:「岡部亮佑」さんの作品

▽写真:「下林慶史」さんの作品
「下林慶史」さんの作品

映画上映、トークセッション、ダンサナクセイバー

映画1本目はスタジオジブリの『耳をすませば』を字幕と音声ガイド(オープン形式)付きで上映しました。音声ガイドを会場全体へ流す方式で上映しました。

音声ガイドは活弁士の方が視覚障害者で映像が観られない方へ映画のシーンを音声だけで伝える為、情景を声で説明をするものです。

シーンごとに違和感が無いよう、かつ映画の雰囲気を壊さないように、大変細かい所まで気を使い音声ガイドは制作され映画に組み込まれています。映画上映中は音声ガイドが映画の一部であるかのように、違和感がなく映画を楽しめました。

お昼休みの後は、DPIとバリアをなくすための活動を一緒にしている「バリアフリー戦隊ダンサナクセイバー」がビデオ出演してくれました。
映画館にある情報バリアについて、バリバリアンをやっつけるパフォーマンスで痛快に伝えてくれました。

▽当日上映したダンサナクセイバービデオはこちら(外部リンク:Youtube、字幕あり)

▽バリアフリー戦隊ダンサナクセイバーとは(外部リンク:自立生活センターSTEPえどがわ)

その後、バリアフリー映画についてのトークセッションが行われました

NPOバリアフリー映画研究会理事長の大河内直之さんからは、バリアフリー映画を最初に開拓されて普及活動を始めた経緯や音声ガイド制作で苦労された点などについて、早稲田大学文化構想学部の岡部耕典さんからは、息子さんで重度の知的障害を持つ岡部亮佑さんが出演をしている映画『道草』を作ったきっかけや想い、そして古市さんからはインクルーシブな社会を目指す活動をする中で感じたことなど、お話しいただきました。

大河内さんが「選択肢を増やすというのは一番大切な事。でもただ混ぜるだけではなく、ちゃんと選べるように整理される事が大事」と最後に言われていて、これは今後インクルーシブ社会を目指すにあたり、とても重要な考え方だと思いました。

▽写真:トークセッションの様子
トークセッションの様子

その後、重度知的障害者の地域生活の様子を描いたドキュメンタリー映画「道草」の上映を行いました。

2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大されて、重度の知的障害者も必要な支援を受けながら、地域で暮らせる可能性が大きく広がりました。映画「道草」では、重度知的障害者を持ちながらも、地域で暮らしている当事者と介助者の日常にフォーカスを当てています。

この映画上映を通じて、重度の知的障害があっても、施設で一生を過ごすのではなく、世間との間に線を引くのではなく、共に暮らしていけるということ。そして、障害者の地域での自立生活について、一人でも多くの方に知ってもらいたいと思っています。

工夫したこと

今回のバリアフリー上映祭は、誰でも安心をして楽しく過ごせる映画祭にできるよう、様々な工夫をしました。

▽写真:前方にマットを敷いて「ごろごろ寝ころべるスペース」を作りました

前方にマットを敷いて「ごろごろ寝ころべるスペース」を作りました

▽写真:マットに座りながら、道草の音声ガイドを聞いてくれている様子。かわいい~

マットに座りながら、道草の音声ガイドを聞いている様子

▽写真:周りを気にしないで集中して見られるパーティション席

周りを気にしないで集中して見られるパーティション席

周りを気にしないで集中して見られるパーティション席に座っている様子

▽写真:PC文字通訳と手話通訳の情報保障。点字資料も作りました

PC文字通訳と手話通訳の情報保障。点字資料も作りました

映画は静かに観るもの、じっとしていないといけないもの。それが当たり前になっています。

私がブース席に座ったり、寝転がったり、今回の映画祭で一番感じたことは「居心地の良さ」でした。

寝ころびたい人は寝ながら映画を観る、周りが気になるかはブース席で映画を観る。
何をしても大丈夫、声を上げても大丈夫、じっとしてなくても大丈夫。
そんなこれまでの映画館との常識とはかけ離れた映画祭。

とても自由な空間で、とても居心地の良い場所。一人ひとりがお互いを想いあえる場所。
そういう空間を皆さんと作り上げることが出来て、とても嬉しかったです。

改めて開催に当たり多大なるご協力を頂いたNPO法人アクセプションズの皆さま、そして参加くださった皆さま、そしていつもご支援くださっている(公財)キリン福祉財団の皆さまに心より感謝申し上げます。

今後も既定の概念に縛られることがなく、インクルーシブな社会づくりに向けて、活動を続けてまいります。

報告:笠柳(事務局長補佐)

▽協力団体であるNPO法人アクセプションズの報告はこちら(外部リンク)

主催:DPI日本会議、協力:NPO法人アクセプションズ、助成:(公財)キリン福祉財団


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