「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2026年2月号)
2026年02月09日 イベントバリアフリー権利擁護インクルーシブ教育雇用労働、所得保障国際/海外活動

現在の国の施策や障害者運動に関連した、今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベントなどの注目情報について、各分野でまとめてお届けする、「ここに注目!2月号」をお届けします。
凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て
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バリアフリー
◎大注目! 【日程未定】第9回建築設計標準フォローアップ会議
ワンポイント解説:
建築物のバリアフリー整備に関する国交省の検討会です。今年は小規模店舗のバリアフリー整備基準について取り組みが始められており、昨年秋には障害者団体ヒアリングが実施されました。
現状を調査しているということで、その報告と今後のスケジュールが示されるものと思います。小規模店舗バリアフリーはDPIが長年要望し続けてきた課題で、どのような基準が策定されるか大注目です。
◎大注目!【日程未定】第3回GREEN×EXPOアクセシビリティに関する取組
ワンポイント解説:
2027年に横浜市内で開かれる国際園芸博(GREEN×EXPO)は、誰もが楽しめるようにアクセシビリティガイドラインを策定し、バリアフリー整備に取り組んでいます。今年度から具体的な計画について議論が進められています。
◎大注目!2月11日(水) 名古屋城天守閣整備事業について市民説明会
ワンポイント解説:
名古屋城天守閣木造復元では、エレベーターの設置が大きな争点となっています。2023年に名古屋市が開いた市民討論会で、エレベーター設置を求めた車椅子の男性に対し、参加者から「我慢せえ」等の障害者差別発言があり、検証委員会は市側の人権意識の低さを指摘し、2025年8月に市長が謝罪、事業の見直しが求められる事態となっています。エレベーター設置はどうなるのか、注目です。
権利擁護
◎大注目!
2月18日(水)午後3時半、最高裁判所大法廷にて、旧警備業法の「欠格条項」が憲法に違反するかどうかの上告審判決が言い渡される予定です
ワンポイント解説:
これまでの運動や裁判の経過について、「障害者欠格条項をなくす会」がウェブサイトやニュースレター等で注視しています。最高裁判決は他の法律に残る同様の欠格条項にも影響を与える可能性があり、非常に重要な判決となります。ご注目ください。
〇注目!
カスタマーハラスメント防止法 施行期日と運用指針決まる!
ワンポイント解説:
1月20日に第89回労働政策審議会雇用環境・均等分科会が開かれ、カスタマーハラスメント防止法の施行が10月1日となり、運用指針もまとまりました。11月に開かれた障害者団体ヒアリングでDPIも意見陳述を行い、障害者差別解消法の遵守、社会的障壁の除去を求めることはカスハラ行為に当たらない、障害特性の理解、研修の実施等が指針に盛り込まれました。
インクルーシブ教育
◎大注目!
3月8日(日) 【近日募集開始!オンライン開催】第10回DPIインクルーシブ教育推進フォーラム~「インクルーシブな教室づくりってどうやるの?」~
ワンポイント解説:
国連障害者権利委員会による日本政府に対する総括所見・勧告が出され、この間、DPI日本会議ではこの勧告の実現をめざし、諸外国の動向の紹介、障害者差別解消法改正に関する取り組み、学校バリアフリーの推進への取り組みなど多面的な取り組みを行ってきました。障害者権利条約が目指すインクルーシブ教育の実現を目的として、今回のインクルーシブ教育フォーラムでは、学習指導要領の改訂の動きを報告し、実際の学校現場でインクルーシブな教室づくりの実践をしている先生からお話しを伺う予定です。
日時:2026年3月8日(日)14:00?16:30
開催方法:オンライン ※アーカイブの公開はありません
情報保障:パソコン要約筆記、手話通訳、テキストデータ資料、点字資料(紙またはデータ)
参加費:無料
申し込み:ウェブフォーム ※近日募集開始
国際
◎大注目!
自立生活運動の父、エド・ロバーツの伝記が出版されました。
ワンポイント解説:
スコット・ダンフォース(Scot Danforth)による障害者権利運動の創始者エド・ロバーツの初の伝記 “An Independent Man: Ed Roberts and the Fight for Disability Rights.”(仮訳:独立した男:エド・ロバーツと障害者の権利のための闘い)は、かれの冒険心あふれる性格と急進的なビジョンを伝え、1960年代初頭のカリフォルニア大学バークレー校での学生運動時代から、先駆的な自立生活センターの設立、そしてカリフォルニア州リハビリテーション局長という輝かしい経歴に至るまでの生涯を綴っています。
カリフォルニア州は1月23日を「エド・ロバーツの日」と宣言していますので、出版はちょうど良いタイミングのように思えます。
▽アマゾン(外部リンク)でハードカバー版もしくはキンドル版が購入できます。
◎大注目!
JICA国際協力賞2025年の受賞者3名のうちDPI関係者2名が受賞しました。
ワンポイント解説:
元DPI日本会議議長の高嶺豊さん、コスタリカのモルフォ自立生活センターのウェンディ・バランテス さんの受賞をお祝いいたします。お二人の活動の出発点はともに自立生活運動にあり、現在の沖縄から世界への障害主流化の推進と、日本から学んだラテンアメリカ14カ国の障害者自立生活ネットワークによる障害者主体の社会改革をこれからも応援していきたいと思います。
JICAはその協力を通じて途上国の社会と経済の発展に功績を収めた個人・団体に対し、緒方貞子賞、それをひきついだJICA理事長賞、昨年度からJICA国際協力賞に名称を改め表彰を続けてきましたが、まだ障害分野からは2組表彰されただけなようなので、今回の障害が大きくクローズアップされたことは重要です。
〇注目!2月28日は希少疾患の日(Rare Disease Day)です。
ワンポイント解説:
希少疾患は、例えばパーキンソン病、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、多発性硬化症、ALSなど患者数が極めて少ない、原因不明や治療法未確立などの慢性・進行性疾患です。日本では患者数5万人未満の病気と定義され、世界で3億人以上が罹患していると推測されます。約80%が遺伝性で、診断の遅れや治療薬の不足、周囲の理解不足が深刻な課題であるため、希少疾患の日は国際レベルでのアドボカシー活動を推進します。
雇用・労働・所得保障
◎大注目!
1月14日(水)NGO18団体が高市首相に共同書簡を提出
ワンポイント解説:
DPI日本会議を含む国内外18のNGOは、2026年1月14日、高市早苗首相宛てに共同書簡を提出し、日本の外交・経済安全保障政策に人権を柱として組み込むよう求めました。書簡では、企業に対する人権・環境デューデリジェンスの法的義務化や、強制労働によって生産された物品の輸出入禁止措置の導入、独立系メディアや市民社会団体への新たな資金支援などを提言しています。
◎大注目!
障害者雇用促進法に関するパブリックコメントと厚労省からの返答が公開されています。
ワンポイント解説:
3件の意見があり、今回の改正では「上級職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修」を地域障害者職業センターで実施する計画は見送られたと報告されています。
▽e-Govパブリック・コメント「障害者の雇用の促進等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案に関する意見募集の結果について」(外部リンク)
優生保護法問題
◎大注目!
1月21日(水)首相面談を経て、作業部会・検証会議の予定:第5回検証会議は3月9日(月)、第6回以降は未定です。
ワンポイント解説:
2025年1月の新補償法の施行からおよそ1年が経過した1月21日、高市早苗首相、黄川田 仁志内閣府特命担当大臣らが優生保護法の強制不妊手術被害者、原告団、優生連と官邸で面会し、改めて直接謝罪するとともに今後の対応について要請書を受け取り、実施について明確に約束しました。要請文は優生連ホームページに掲載されています。
最高裁判決以降、3人の歴代首相が被害者と直接面談し、謝罪したことは、この問題の重大さおよび未解決であることをも社会に知らせることになります。多くの、おそらくは入所施設や精神科病院にいる被害者は、補償法のことを知らず、手術されたことも認識できていない可能性があり、その人々に謝罪と補償が届くよう、今後の中央・地方、官民の努力が問われています。
また補償法33条に基づく検証会議の第4回目は1月29日に行われ、宮城原告の飯塚淳子さん(仮名)、佐藤由美さん(仮名)の義の姉・路子さん(仮名)のヒアリングが行われました。さらに検証会議の前日夕方と、当日午前中に、一時金法に基づく国会調査の担当者より、今後の調査をより充実させるための勉強会が行われました。検証会議の議事録は、後日公開されますので、日弁連法務研究財団のホームページを、ご覧ください。
検証会議の第5回は3月9日(月)10:00~12:00、愛知県の元原告の尾上敬子さん、一孝さんのヒアリングが予定されています。傍聴は、オンライン視聴可能ですので、後日出される案内をご確認ください。
▽財団法人日弁連法務研究財団(旧優生保護法問題検証会議)(外部リンク)
さらに、基本合意に基づく定期協議の下に置かれた3つの作業部会のうち、優生思想に基づく差別偏見の撤廃を扱う第3作業部会の第1回目の協議が、2月3日(火)15:00~17:00 内閣府総合庁舎庁に開催される(非公開)こととなり、要望書を提出しました。これで3つの作業部会全ての協議が開始されることとなります。今後もご注目ください。
尊厳生
◎大注目! 3月28日(土)「幽明境を越えて ─ 岡部宏生を想うひとときへのお誘い」
ワンポイント解説:
3月28日(土)14:30~19:15(14:00受付開始、入退場自由)、東京国際フォーラム G701(東京都千代田区丸の内3丁目5-1、また「境を越えて」YouTubeチャンネルにて配信予定です)。すでに下記ウェブサイトで、昨年亡くなった岡部宏生(常任委員)をしのぶ企画への参加を呼びかけています。ぜひご参加ください。
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