特急やくも(JR西)に乗ってきました!車椅子席3席、トイレも広く快適です
2025年11月05日 バリアフリー

2022年に特急車両の車椅子席は新幹線並みの基準に引き上げられました。総席数1001席以上は6席以上、500席以上は4席以上、500席未満は3席以上です。私は新基準を満たした車両は、すべて乗りに行ってみたいと考えており、今回、昨春に導入された特急やくもにようやく乗ることができました。
やくもは岡山駅から出雲市駅間を走る特急で、2024年4月から新型車両の273系が導入されました。以前の車両は1982年から運行されたもので、30年くらい前に乗ったことがあるのですが、車椅子席はなく、カーブの多い路線なので揺れがすごくて、デッキに座っていると車椅子から振り落とされるんじゃないかと思うほどの大きな揺れでした。
新型車両は、導入前にJR西日本の担当者からお話を伺っていたので安心はしていたのですが、実際に乗ってみると、格段に揺れが抑えられ、車椅子席も3席あり、快適に利用できる素晴らしい車両でした。
4両編成で、車椅子席は3号車にあります。私が乗った時は、もう一人車椅子ユーザーの方が乗車されていました。
従来でしたら一緒に乗るのは難しかったのですが、新型は車椅子席が3席ありますから、同じ列車に乗れました。窓側に2席、座席側に1席あり、広さも十分で、窓にも近寄れるので車窓の風景も楽しめました。
窓側の車椅子席には、窓の下に手すり、電源コンセント、非常連絡ボタン、車椅子固定ロープが配置されていました。電源コンセントも車椅子でも使いやすい高さに配置されており、快適です。非常連絡ボタンがあるのも安心ですね。壁にはヒーター?も設置されており、冬でも暖かそうです。
⚫︎トイレ

バリアフリートイレは介助者も一緒に入れるくらいの十分な人さがありました。新幹線より広く、JR東日本の特急あずさと同じくらいです。
⚫︎乗降口とデッキ

乗降口のホームと車両との段差と隙間は、駅によって異なりましたが、岡山駅ではかなり段差が解消されておりました。
デッキは十分な広さがあります。
洗面台も車椅子で利用しやすいように足台付近は蹴り込みがありました。
⚫︎まとめ

車椅子席が3席あり、とても快適でした。3席あると乗りたい電車に乗れるようになります。特急は新幹線に比べると本数も少ないですから、車椅子席が1席しかなければ、他の人が予約していたら違う列車に変えなければならず、旅の行程にとても時間がかかってしまうのです。3席あれば乗りたい電車に乗れる可能性が格段に高くなります。
さらに、スペースは十分ありますから、他の乗客に気兼ねすることもなく、窓にも近寄れて、綺麗な景色を楽しむことも出来ました。車椅子ユーザーにとって、米子、松江、出雲市と山陰地方へのアクセスがとても良くなりました。日本はどんどん良くなっていると実感しました。素晴らしい車両をつくってくださったJR西日本に心から感謝いたします。
車椅子ユーザーの皆さん、やくもに乗って、山陰地方の旅を楽しんでください。出雲大社もあるし、海の幸も美味しいし、バリアフリーの温泉旅館もありますよ。
佐藤聡(事務局長)





















