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「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2025年7月号)

2025年07月01日 地域生活バリアフリー権利擁護障害女性国際/海外活動

今月はここに注目!
現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2025年7月号」をお届けします。

今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。

これを読めば一目瞭然!

凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て

クリックすると各分野に移動します


地域生活

◎大注目!
日程未定:障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会

6月25日(水)に第2回「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」が開催されました。

次回の開催予定日はまだ決まっていませんが、脱施設化、地域移行の促進に向けたとても重要な検討会が開催されていますので、検討会資料などぜひご参照ください。

以下のリンク先に検討会のページがありますので、過去の資料や今後の開催案内など確認する場合はこちらのページをチェックしてみてください。

▽障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会(外部リンク:厚生労働省)

バリアフリー

○注目!
日程未定:公共交通機関のバリアフリー基準等に関する検討会

<ワンポイント解説>

この検討会は、国土交通省が基準を改正するときに開くものです。昨年度検討会で議論したもので、いくつか改正事項が提案されるものと思われます。


◯注目!
日程未定:第2回障害者等の航空機非常脱出に関する意見交換会

<ワンポイント解説>

2024年1月の羽田空港での日航機事故をきっかけに障害者の緊急避難の関心が高まっています。国会でも取り上げられ、昨秋に第1回の意見交換会が開かれました。

その時に実際にどのように避難訓練をしているのが視察したいという障害者団体からの要望が多くあり、今回実現することになりました。


△よかったら見て
7月2日(水)~4日(金)開催 トヨタの次世代電気自動車e-Palette展示会出展 於:東京ビッグサイト

<ワンポイント解説>

7月2(水)~4日(金)に東京ビッグサイトで開催される「自治体・公共Week2025」において、e-Paletteが出展されます。

この車両は窓が広く車椅子でも車窓の景色を楽しめる構造となっており、車椅子ユーザーから注目されているものです。ぜひ、見に行って感想を聞かせてください。

【自治体・公共Week2025】

■日時:7月2日(水)~4日(金)
■場所:東京ビックサイト(〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1)

▽e-Palette展示(外部リンク:自治体・公共Week2025)

▽自治体・公共Week2025公式ホームページ(外部リンク)

権利擁護

◎大注目!
日程未定:第84回内閣府障害者政策委員会

<ワンポイント解説>

今年度最初の障害者政策委員会が開かれます。議題は、つなぐ窓口、ともともフェスタ、手話施策推進法(仮)の報告等と思われます。

▽障害者政策委員会ホームページ(外部リンク)


○注目!
7月10日(木)伊藤時男さん 精神医療国家賠償請求訴訟の控訴審判決

<ワンポイント解説>

この裁判では、16歳の時に統合失調症と診断され、1973年から2012年(22歳から61歳)まで、40年近く精神科病院に入院させられてきた伊藤時男さんが、こうした地域で生きる権利を奪う長期入院を可能にしてきた精神医療を改革しなかった国の不作為を追求し、国家賠償を求めています。

一審の東京地裁では2024年10月1日(火)、原告の請求を棄却する判決が出て、伊藤さんは控訴しました。その控訴審の判決期日が2025年7月10日(木)午前10時30分から、東京高等裁判所101法廷で予定されています。伊藤さんを応援するため、ぜひ傍聴に行きましょう。

▽国賠研活動の現場から|控訴審結審(外部リンク:精神医療国家賠償請求訴訟研究会)

国際協力

◎大注目!
経済状態の悪化による生活・生命の危機に直面する先進国の障害者

1)【英国】「終末期成人法案」が英国下院で可決され、2029年頃に施行される見込み

「終末期成人法案」が賛成多数で6月20日(金)に可決され、これで終末期の成人が自ら命を絶つことが合法化されます。

自殺幇助の合法化において、いままでの悪用の可能性、医療倫理、生命の尊厳といった観点から慎重な意見より、患者の自己決定権の尊重、耐えがたい苦痛からの解放といった意見に賛成する社会の意識の変化を反映していると言われています。今後の貴族院での審議が注目されています。

▽詳細(外部リンク:Terminally Ill Adults (End of Life) Bill – Parliamentary Bills – UK Parliament)(英語)

2)【米国】医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止・縮小や社会保障の削減など

前号と重複する部分もありますが、ホワイトハウスの公式ウェブサイトからの障害に関する情報の削除に象徴されるように、障害者の権利や存在が軽視されています。ただ、その中でもある程度のセーフティネットが機能していたケースは嬉しいです。

○連邦政府の雇用と差別対策の後退

○連邦予算の凍結・支援基金の削減

3)【カナダ】医療費削減とMAID(医療的幇助による死亡)の議論

2016年にMAID(医療的幇助による死亡)が合法化された際、医療費削減の効果があるという試算が発表されました。MAIDの対象要件緩和が審議された際には、さらに医療費削減効果があるとされました。

幇助死反対派は「社会のお荷物になったらその延命は無駄なコスト」という考え方を助長しかねないとして強く批判し、MAIDのさらなる拡大に歯止めをかけ、脆弱な人々の保護、緩和ケアの充実、そして生命の尊厳の尊重を訴え続けています。

▽詳細(外部リンク:カナダ政府公式ウェブサイト)(英語)


○注目!
世界社会サミットの政治宣言草案が発表されました

<ワンポイント解説>

11月4日~6日にカタールのドーハで開催される第2回世界社会開発サミットの政治宣言草案ゼロが発表されました。

文書は10ページにわたり、将来のビジョンと、第1回サミットでのコペンハーゲン宣言と行動計画の実施における進捗状況とギャップの評価、および持続可能な開発の社会的側面を概説しています。

ゼロドラフト宣言は、社会開発における貧困撲滅、すべての人々のための完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク、そして社会統合という社会開発3つの主要な柱を活用して、実施ギャップを埋め、2030アジェンダの実現に弾みをつけるための行動を呼びかけています。

▽政治宣言草案(外部リンク:国連)(英語、PDF)


〇注目!
7月は障害者プライド月間です

<ワンポイント解説>

障害者プライド月間は、障害者を祝い、障害を持つアメリカ人法(ADA)の署名を記念し、障害者の文化と認知度を高める毎年恒例の行事です。

障害者の文化、歴史、コミュニティの誇りを強調し、障害者が有意義な生活を送るためには規範に従う必要があるという考えに挑戦します。

2025年のテーマは「私たちはここに所属し、ここにとどまる(Belong Here, and We’re Here to Stay)」です。

最初の祭典は、1990年にボストンで開催された障害者プライドデーで、現在は障害のある方が自分に誇りを持てるよう、全米各地でパレードなどイベントが開催されています。この祭典は、世界にも広がりつつあります。

障害女性

<ワンポイント>

DPI女性障害者ネットワーク(DWNJ)が国際協力NGOジョイセフの協力団体として「日本におけるすべての人のSRHRとジェンダー平等のためのセクター間連携委託事業」を行なっています。

SRHRとは「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス・ライツ(性と生殖の健康・権利)のことで、自分自身の身体に関する大切な自己決定権のことです。

しかし、優生保護法によって障害者のSRHRは否定され、未だ回復していません。SRHRの回復に向け、この連携事業に取り組んでいます。

この事業の一環として、昨年10月に行われた女性差別撤廃条約日本審査のロビーイング報告会を、今年7月に行います。

また同じくこの事業の一環として、今年6月10日に国連ニューヨーク本部で開催された障害者権利条約締約国会議サイドイベントの報告も行いますので、ぜひご参加ください!

◎大注目!
7月27日(日)開催!わたしのカラダ、わたしの権利を国連へ!~女性差別撤廃条約ロビーイング報告会 in 神戸~

<イベント詳細>

私たちは、国連という世界の会議で、日本のことを話してきました。特に、「障害のある女の人」が、どんなことで困っているかを伝えました。

たとえば、

こうしたことは、「性と子どもを産むことに関する権利(SRHR)」といって、世界中でとても大切にされています。これから、日本がどうすれば、みんなが生きやすくなるかを、一緒に考えていきましょう!

■日時:2025年7月27日(日)13:00~16:00
■開催方法:対面およびオンライン
■会場:あすてっぷKOBE セミナー室1

(〒650-0016 兵庫県神戸市中央区橘通3丁目4-3 男女共同参画センター)

■参加費:無料(事前の申込みが必要です)
■申込先:以下の申込みフォームよりお申込みください。

申込みフォーム

*フォームからの申込みが難しい場合は、下記の問合せ先にご連絡ください。

■情報保障

*オンライン参加の場合、グループワーク時の情報保障は、文字通訳のみの対応となります。

○登壇者

全体司会・進行:平野 みどり(DPI日本会議議長・DWNJ役員)
第一部シンポジウム進行:中尾 悦子氏(関西女性ネットメンバー)
発表者:

伊是名 夏子氏(コラムニスト)
住田 理恵氏(兵庫ピープルファースト)
南 由美子氏 (DPI女性障害者ネットワーク)
藤原 久美子氏(DPI女性障害者ネットワーク)

■問い合わせ先

DPI女性障害者ネットワーク(担当:南、島野)
メール:diamond.women.with.disabilities☆gmail.com(☆→@)
*メールが難しい場合のみ、電話又はファックスでお問い合わせください。
電話:078-641-6618(自立生活センター神戸Beすけっと:月~金 10:00~14:00)ファックス:078-641-6632(自立生活センター神戸Beすけっと)

▽イベント詳細(外部リンク:DPI女性障害者ネットワーク)

▽チラシ(PDF)

▽DPIホームページでもご案内しています

【7月27日(日)開催】わたしのカラダ、わたしの権利を国連へ!女性差別撤廃条約ロビーイング報告会 in 神戸(主催:DPI女性障害者ネットワーク)

優生保護法と優生思想

<ワンポイント>

3月27日(木)第一回定期協議で設置が確認された3つの作業部会が動き出しています。

被害回復に向けた第一作業部会は、6月23日(月)に第二回が開催され、その他の2つの作業部会についても、開催に向けて準備が進んでいます。

また、昨年歴史的判決のあった7月3日(木)に、優生連から声明を出す予定です。そして、日弁連が相談窓口を開設しますので、周知にご協力ください!


○注目!
「全国一斉旧優生保護法相談会」

■日時 2025年7月3日(木)10時~16時
■通話料無料、予約不要
■電話番号 0120-73-0008 ファックス 0120-073-133

優生保護法に基づく不妊手術・人工妊娠中絶についてのご相談を弁護士が無料でお受けします!

補償金の手続きがよく分からない/手術を受けた証拠がないけれど…/家族・知人が被害者かもしれない/サポート弁護士って何だろう?など、弁護士に直接、電話・ファックスで相談できます!

■ご注意事項:

【個人情報の取扱について】

御提供いただいた個人情報は、日本弁護士連合会の個人情報保護方針に従い厳重に管理します。御提供いただく情報の中には、要配慮個人情報を含みますので、あらかじめ同意の上ご相談ください。

なお、個人情報は、統計的に処理・分析し、その結果を個人が特定されないような状態で公表することがあります。

【サポート弁護士制度について】

優生保護法の補償金の申請にあたっては無料で弁護士のサポートが受けられます!

サポート弁護士制度、知っていますか? ご希望があれば請求手続きを弁護士が無料でサポートします。ご利用を希望される方は、お住まいの都道府県の窓口にお問い合わせください。こども家庭庁の相談窓口は以下のとおりです。

電話 03-3595-2575(土日祝・年末年始除く10時~17時)ファックス 03-3595-2753
メールアドレス kodomokatei.hoshokin@cfa.go.jp こども家庭庁旧優生保護法補償金等相談窓口

■補償金の支給

■優生手術等一時金の支給

◇主催:日本弁護士連合会・各弁護士会

▽イベントのホームページ(外部リンク:日本弁護士連合会)

▽DPIホームページでもご案内しています

7/3(木)実施!「全国一斉旧優生保護法相談会」(主催:日本弁護士連合会・各弁護士会)

以上


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