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航空機搭乗時に差別的取り扱いが頻発しています ~診断書の提出、電動車椅子のバッテリーの取り扱い~

2025年04月30日 バリアフリー

空港のチェックインカウンター付近

航空機に車いす使用者が搭乗する際に、医療的ケアが必要ないにも関わらず診断書の提出を求めたり、電動車椅子のバッテリーの梱包を自分でやるように求めるなど、差別的な対応が頻発しています。

最近起きた2つの事例をご報告します。

1.診断書の提出

スリランカ航空を利用しようとした車いすユーザーが、医療的ケアが必要ないにも関わらず、診断書の提出を求められました。さらに、周りの人に対して不快感を与えるかチェックする項目もあったということです。

このように障害者が診断書の提出を求められることは、海外の複数の航空会社で以前からあったのですが、現在は障害者差別解消法が出来て、国交省の対応指針に以下のように差別的取り扱いの具体例に盛り込まれておりますので、明確に禁止されております。

障害者差別解消法 国交省対応指針 航空運送業関係

2 具体例 (1)不当な差別的取扱い

① 正当な理由がなく、不当な差別的取扱いにあたると想定される事例

・ 航空旅行に関して特段の支障等がない利用者に対し、診断書の提出を求める。

スリランカ航空の事例は国交省が対応してくださり、無事に改善されました。他の航空会社でも同じような対応を求める事例があり、そちらも国交省にお願いして働きかけて頂いております。

2.電動車椅子のバッテリー

Peachアビエーションの航空機を予約した電動車椅子ユーザーが、peachから電動車椅子のバッテリーを取り外して受託手荷物として預けること、梱包も自分でやることを求められた、という相談がありました。バッテリーはヤマハの簡易電動車椅子のもので問題なく搭乗できるタイプものです。

国交省に依頼して、peachに確認していただいた結果、通常の電動車椅子と同じように航空会社が梱包することが確認され、搭乗できることになりました。

このように航空会社に差別的な対応を求められた時は、ぜひ、DPIにご連絡ください。国交省にお願いして、改善してもらいます。

佐藤 聡(事務局長)


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