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【開催報告】障害者と障害のない人がともに働くためのフォーラム2018~(精神・発達障害者しごとサポート養成講座)

2018年04月11日 雇用労働、所得保障

2018年3月23日(金)戸山サンライズ(東京都新宿区)にて、障害者と障害のない人がともに働くためのフォーラム2018~障害者と障害のない人がともに考えて、ともに働くための研修~(精神・発達障害者しごとサポート養成講座*)を開催しました。本フォーラムは、2016年2月に引き続き3回目となります。

ご存じのとおり、「障害者雇用促進法」に基づき、従業員の一定割合以上の障害者を雇うことが義務付けられています。今年4月からは、精神障害者の雇用が義務化の対象になりました。
それにともない、DPI日本会議では、雇用・労働の場における精神・発達障害に焦点をあて、ともに働くときの合理的配慮について、その原点となる障害の社会モデルや障害者権利条約について学び、具体的な方策を共有する場を作りたいと考えました。

午前の部では、DPI日本会議の崔栄繁より「障害はどこにある? 障害のとらえ方と障害者の権利」と題し、障害者権利条約を通して社会モデルとインクルーシブの概念について説明をさせていただきました。

続いて、さまざまな立場の方によるシンポジウムを行いました。
一般社団法人ペガサスの木村志義氏をコメンテーターとして迎え、ハローワーク新宿の五味渕律子氏から「精神障害者雇用の現状と課題について」、アビリティーズ ケアネット株式会社の松尾敬徳氏から「職場でどう評価する?人事評価システムについて」、DPI日本会議の事務局員の鷺原由佳から「自分らしく働くための職場づくり~私の工夫、職場の工夫~」についての発表がありました。

 

午後の部では、株式会LITALICOの昆野祐太氏から「就労支援機関から支援の実際について」、就労・生活支援センターWEL’S TOKYOの堀江美里氏から「職場定着支援の現場から」と題して講義を受けました。そして、これまでの講義を踏まえ、後半は参加者が2グループに分かれ、職場における障害者の困りごとについて事例検討を行いました。改めて、一人ひとりの意見を聞き合う場づくりが大切ではないかと思いました。

 

今年は少人数の参加者でしたが、障害者雇用・労働分野に関心をもつ参加者、そして現場で活躍する講師の方々とともに充実したフォーラムとなりました。9時半から16時の長丁場でしたが、講師の方、参加者の方、本当にさまざまな立場からそれぞれの役割や実践、現場からの経験や課題など、共有できた1日になったと思います。

引き続き、DPI日本会議では、障害の種別や程度を超え、労働の権利確立に向けて障害当事者の立場から考え、発信していきます。

*本フォーラムの内容に厚生労働省が行っている精神・発達障害者しごとサポート養成講座が含まれていたので、参加者には「精神・発達障害者しごとサポーターグッズ」が配布されました。職場の机周り等にシールを貼って精神・発達障害について知識や理解がある表示として使用します。

 

 

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