3月27日(日)新潟で「バリアフリーの動きと障害者差別解消法」についての勉強会を行いました
2022年3月27日(日)に、DPI日本会議事務局長の佐藤聡さんをお招きし、「交通バリアフリーと障害者差別解消法の現状と課題」についての勉強会を開催しました。
勉強会全体を通して感じたことは、「障害者が声を出さなければ何も変わらない!」ということにつきます。
公共交通に関しても、UDタクシーや、新幹線、空港バスなど、少しずつ使いやすくなってきた部分もあるが、そこには必ず運動があり、決して何もせずに良くなってきたわけではないということは、パワーポイントのスライドを通し、実際に様々な場面で障害者が運動にかかわっていることを紹介していただいたおかげで、実感として伝わってきました。
また、駅の無人化や、チケットの予約方法、公共交通のそもそもの基準などの今後の課題についても、現在進行形で運動が続いているというお話もあり、改めて運動の重要性を知り、大変大きな刺激を受けました。
また、差別について、障害者と健常者の感覚のズレの話がありましたが、障害者が明確に差別と感じ、法律に基づき訴えても、「障害者なんだから我慢しろ」「わがままを言うな」という声にさらされてしまうことが多いのも、こうした差別に関するズレが大きいのだと思います。
勉強会の中でお話があったように、障害者差別解消法には差別の定義がなかったり、法律の対象範囲が限られていたりと、改善しなければならない点が多くあることも知ったが、法律がたとえ良くなったとしても、障害者が声をあげなければ、結局何が差別かということも気付いてもらえず、そのズレも埋まらないのかもしれないと、ここでも声を上げることの重要性を感じました。
講師の佐藤さんから最後のまとめとして、「30年前の東京は、障害者が自由に動ける駅が一つもなかったのに、現在は90%以上バリアフリー化された。障害者が運動すれば必ず変わる!」という心強い言葉がありましたが、新潟でもこれから少しでも障害者が暮らしやすい社会になるように、自立生活センターとして何ができるのかを考え、どんどん運動していきたいです。
報告:山内 俊博(にいがた自立生活センター・まいらいふ)
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