「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(2026年1月号)
2026年01月06日 イベントバリアフリー権利擁護雇用労働、所得保障国際/海外活動防災・被災障害者支援

現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!2026年1月号」をお届けします。
今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これを読めば一目瞭然!
凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て
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バリアフリー
〇注目! 移動等円滑化評価会議テーマ別意見交換会(日時未定)
テーマ:
1. 視覚、聴覚等過敏への対応のあり方
2. ICT活用の有効性・Web等の課題
ワンポイント解説:
2018年のバリアフリー法改正で当事者の評価の仕組みとして移動等円滑化評価会議が設けられました。この評価会議の下に、障害の種別ごとに3つのテーマでテーマ別意見交換会というのがもうけられ、年に1回のペースで開かれています。その都度テーマが設定されますが、課題と考えている問題を提起し、働きかけを求めたりもしています。
〇注目! 第2回バリアフリー基本構想等作成ガイドラインの改定等に関する検討会(日時未定)
ワンポイント解説:
バリアフリー基本構想は地域を選んで面的なバリアフリー整備を計画するもので、全国の区市町村に策定を求めていますが、2024年10月時点で策定済みの区市町村は327にとどまっています(約19%)。2026年からの5年間の第4次整備目標(基本方針)策定の議論のなかで、「地域特性を踏まえたバリアフリーまちづくりのあり方」が主要課題に挙げられ、それを踏まえてガイドラインの改定を行うことになりました。
11月に第1回の検討会が開かれ、主な検討項目として、①ガイドラインの改定、②事例集の作成、③作成状況の見える化、④セルフチェックシートの作成、⑤自治体職員や首長向けのPR資料の充実及び住民提案制度に関するPR資料の作成、が掲げられました。
権利擁護
〇注目! 第87回内閣府障害者政策委員会
日時:2026年1月29日(木)10:00~12:30
議題:障害者基本計画(第5次)の実施状況について
※今回のフォローアップ対象
Ⅲ.各分野における障害者施策の基本的な方向
5.行政等における配慮の充実 .
8.教育の振興
11.国際社会での協力・連携の推進
(参考)総括所見に対応する障害者基本計画(第5次)に関連する記載がないもの
〇国の審議会等における障害のある女性委員の人数等について
○国家資格試験の実施等に当たっての障害特性に応じた合理的配慮の提供状況について
○相対的欠格条項の検証・見直し状況について
インクルーシブ教育
◎大注目! 2026年1月31日(土)「インクルーシブ教育を推進し、実現するための日韓国際シンポジウム」
- 日時:2026年1月31日(土)13:00~16:30
- 会場:TKP新橋新虎安田ビル NIKAI(東京都港区)+オンライン(ハイブリッド)
- 定員:80名(先着順)
- 主催:DPI日本会議
- 後援:東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発センター
- 協力:韓国DPI、スクールボイスプロジェクト
- 助成:真如苑
ワンポイント解説:
2023年8月に東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発センターと結んだフルインクルーシブ教育事業に関する連携協定事業の1つとして、 隣国の韓国と日本におけるインクルーシブ教育の実施状況と課題を比較・整理・共有し、 今後のインクルーシブ教育を進めるための政策提言などの活動に生かすことを目的とする国際シンポジウムを開催します。
韓国は2008年の障害者権利条約批准以降、 教育分野においても様々な改革を行っています。 高校入試を廃止したほか、 特に2018年以降、 国や首都のソウル特別市などが通常学校におけるインクルーシブ教育のモデル事業を始めており、「障害者等に対する特殊教育法」改正により、 通常学級での教員加配やインクルーシブ教育の実質的な推進の法的根拠を準備しています。
韓国から障害児教育の歴史や制度に精通している研究者や障害当事者を招き、 活発な意見交換・情報交換を行い、 過度な受験戦争や競争社会など、 国情が似ている両国の比較をすることで、 内容のある学びと法制度への政策提言のヒントを得る場とします。
国際
〇注目! 1月は点字識字月間です。
ワンポイント解説:
点字を考え出したパリの盲学校の生徒だったルイ・ブライユの誕生日(1809年1月4日)を記念して点字識字月間が定められました。
音声読み上げ機能が普及しオーディオブックが利用可能になったハイテクの現代でも、触読による情報の理解はプライバシー保護や確実な情報取得に優れ、点字ブロックのように誘導や安全確保の役割も担い、情報アクセスの多様性を支える重要なツールでとなっています。
〇注目! 国連では高齢も課題の一つになっています。
ワンポイント解説:
国連は、2002年のマドリッド高齢化国際行動計画(Madrid International Plan of Action on Ageing)」の三つの優先目標(高齢者と開発、高齢者の健康と福祉の増進、望ましい支援可能な環境の整備)達成のため、「国連高齢化プログラム」を作成しています。それを受けて、2021-30年の「健康長寿の10年 (Decade of Healthy Ageing)」、高齢者の人権に関する独立専門家、10月1日の国際高齢者の日、など障害分野と同様なプログラムが実施されています。
「十年」は、高齢者が健康で尊厳を持って生活し、社会に参加できる環境を作ることができるよう、WHOが主導し、年齢に対する考え方を変え、統合ケアの提供、地域社会への参加促進などを目標に掲げています。
〇注目! JICA緒方研究所は、多くの障害に関する研究書を出しています。
1 プロジェクト・ヒストリー『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいく―ブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡』(外部リンク)
ワンポイント解説:
たんぽぽの綿毛が風に乗って飛んでいくように、自分たちの活動も周囲に広がっていく―。そんな想いを込めて名付けられた「TAMPOPOプロジェクト」は、2008~2013年までブラジルで行われたJICA草の根技術協力事業「ろう者組織の強化を通した非識字層の障害者へのHIV/AIDS教育」のこと。本書では、さまざまな現場の声を織り交ぜながら、障害当事者団体Disabled Peoples’ International(DPI)の日本国内組織「DPI日本会議」によるTAMPOPOプロジェクトの軌跡が描かれています。
2 プロジェクト・ヒストリー『車いすがアジアの街を行く―アジア太平洋障害者センター(APCD)の挑戦』(外部リンク)
ワンポイント解説:
2002年、JICAとタイの労働福祉省がアジア太平洋地域における障害者の権利擁護とバリアフリー社会の促進を目指して開始した「アジア太平洋障害者センター(APCD:Asia-Pacific Development Center on Disability)支援プロジェクト」。プロジェクトの初代チーフアドバイザーである二ノ宮アキイエ氏を中心に、スタッフや障害者自身の言葉や目線で、その取り組みが描かれています。
ワンポイント解説:
本書は、強制移住者(移住を強いられた人)の刻々と変化する状況がどのように説明され、どのような人道支援を受けているかを考察し、彼らがより支援にアクセスしやすくなるよう目指したものです。アフリカ、アジア、ヨーロッパ、太平洋地域の事例を通じ、伝統的・非伝統的アクターがさまざまな方法・種類の支援によって、移住を余儀なくされた子ども、女性、障害者、高齢者、そして人身取引の被害者となった移民労働者の個別のニーズにどのように対応してきたかを見ていきます。障害者については、チャプター4「From Policy to Practice: The Evolution of Disability-Inclusive Humanitarian Action on Internal Displacement in Vanuatu and Nigeria」で取り上げられています。
▽もっと詳しくは:研究プロジェクト「強制移住をめぐる人道アクションの進展に関する研究」(外部リンク)
ワンポイント解説:
多様な人々がお互いの個性やニーズを認め合い、社会の中で共に働き、生活している状態を指す「包摂性(インクルージョン)」。本ペーパーでは、人々が生活し、さまざまなニーズを持つ多様な文脈において、複数の意味を持つことを「多面性(multiplicity)」と定義し、現実の社会では、人々の特別な教育ニーズの多面性によって、ネパールにおける聴覚障がい者を取り巻く地域社会の政策分析と、聴覚障がい者自身、ならびにその教育関係者へのインタビューを通じた事例研究を行いました。
▽もっと詳しくは:研究プロジェクト「障害と教育」(外部リンク)
5 インタビュー【JICA-RIフォーカス 第42号】伊芸研吾研究員に聞く(外部リンク)
ワンポイント解説:
さまざまな分野で実施されている実証分析も、障害の分野ではまだあまり行われていません。この分野でこそ、実証分析でできることがある?。そのような想いで南アフリカ共和国の障害分野の研究を実施した伊芸研吾研究員(当時)に、その取り組みを聞きました。
ワンポイント解説:
ランダム化比較試験の手法を用いて、障害の社会モデルに関する障害平等研修(Disability Equality Training, DET)のインパクト評価を行いました。南アフリカのタクシー運転手を対象に、質問紙調査で彼らの障害への理解のデータを、覆面調査を通じて障害のある乗客に対する実際のサービスのデータをそれぞれ研修の前後に収集し、分析しています。
7 ワーキングペーパーNo.168「Were the Adverse Effects of Disability on Employment Mitigated during 2002-2015 in South Africa?: A Pseudo-Panel Approach」
ワンポイント解説:
疑似パネルデータアプローチを応用し、南アフリカにおいて障害が雇用に与える影響や、その影響の時間的な変化を推計しています。分析の結果、雇用される確率および労働市場から退出する確率に対して、障害が統計的に有意な影響を与えていることが分かりました。
ワンポイント解説:
障害と貧困は、密接かつ複雑に関係していると考えられ、また障害自体複雑な概念であることから、その関係を解明することは容易ではありません。本ペーパーでは、マッチング法と南アフリカの大規模家計データを用いて、障害者と非障害者の多元的貧困状態を比較し、その差をより精緻に推定しています。
▽もっと詳しくは、こちら:研究プロジェクト「南アフリカにおける障害者の貧困と雇用に関する実証研究」(外部リンク)
9 開発協力文献レビューNo.6「障害とは何か-ケイパビリティアプローチの視点から」(外部リンク)
ワンポイント解説:
障害分野の取り組みを考えるために、障害とは何かを改めて考え、近年注目を集めているアマルティア・センのケイパビリティアプローチの障害への応用に関する研究を紹介しています。
▽もっと詳しくは、こちら:研究プロジェクト「『質の高い成長』にかかる研究」(外部リンク)
雇用・労働・所得保障
◎大注目! 日程決定!2026年2月7日(土)13:00~16:00【DPI日本会議 主催、オンライン開催】障害者と障害のない人がともに働くためのフォーラム2025
(参加無料、手話・要約筆記・テキストデータ提供あり)
ワンポイント解説:
2025年度の雇用労働フォーラムの日程が決まりました。近日中にウェブサイト上で参加者を募集しますので、ぜひ日程をあけておいてください。
〇注目! 外務省が「ビジネスと人権」に関する行動計画の改定を公開しています
▽(外務省、外部リンク)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_03165.html(外部リンク)
ワンポイント解説:
DPI日本会議の要請により「障害の社会モデル」や合理的配慮への言及が盛り込まれるなどの進展があります。一方、当事者参画や制度化、アクセシビリティの具体化など核心部分は今後の課題として残っています。
優生保護法問題
◎大注目! 旧優生保護法問題 作業部会の動き、検証会議の動き:第4回検証会議:1月29日開催
ワンポイント解説:
国との基本合意に基づく定期協議の下、3つの作業部会が行われています。人権教育・啓発を取り扱う第2作業部会の第1回目の協議が2025年12月15日に文科省にて開催され、法務省からもオンラインで2名の出席がありました。崔栄繁(DPI日本会議・議長補佐)からはインクルーシブ教育に向けた提言を発表し、また、包括的性教育を求める提言について、大橋由香子共同代表の発表に補足する形で藤原久美子共同代表(DPI女性障害者ネットワーク、DPI日本会議・常任委員)も包括的発言しました。
2016年2月頃をめどに第2回目となる協議を予定しています。国が優生教育を進めてきた当事者であることを自覚して、障害者に対する差別・偏見をなくすために取り組むよう求めていきます。(文科省への要望書については優生連のウェブサイトに記載予定ですので、ご覧ください)。また第1作業部会(被害回復)と、第3作業部会(優生思想に基づく差別偏見の撤廃)についても動きがありますので、ご注目ください。
第1作業部会:2026年1月6日(火)15:00~17:30 こども家庭庁(傍聴なし)
第3作業部会(第1回目):2026年2月3日(火)15:00~17:00 (場所等未定)
国内人権機関の設置や資料の保存、精神科病院への強制入院、障害者の育児に関するテーマを取り上げる予定です。
▽優生連HP(外部リンク)
第4回検証会議:1月29日(木)13:00~16:00
今回は飯塚淳子さん(仮名)・佐藤路子さん(仮名)のインタビューが予定されています。
検証会議はオンラインで傍聴可能ですので、日弁連法務研究財団のホームページに後日出される案内をご確認ください。
▽財団法人日弁連法務研究財団(旧優生保護法問題検証会議)(外部リンク)
補償法33条に基づく検証会議の第3回目が12月3日に行われ、兵庫原告の鈴木由美さんのインタビューの後、3つの分科会の報告が行われ、調査等どう進めていくか議論が行われました。
▽第3回検証会議議事録(PDFファイル:328KB)、(Wordファイル:66KB)(外部リンク)
防災
◎大注目! 【ハイブリッド開催】JDF地域フォーラムin石川 能登半島地震から2年-障害のある人の暮らしと復興への取り組み
ワンポイント解説:
DPI日本会議が加盟しているJDF(日本障害フォーラム)の企画です。ぜひご参加ください。
- 日時 2026年1月16日(金)12:30~15:00
- 場所 「日本の宿 のと楽」(石川県七尾市- JR和倉温泉駅から車で5分。送迎バスあり)
〔Zoomによる同時配信あり〕 - 主催 日本障害フォーラム(JDF)、JDF地域フォーラムin石川実行委員会
- 参加費 無料
- 情報保障:手話通訳、要約筆記、テキストデータあり
(和倉温泉の視覚障害のあるマッサージ師によるマッサージ体験も予定)
参加申込 (1)ウェブフォーム
(2)または、下記お問い合わせ先からお申込みください ※申込締切1月9日
プログラム案:
- 障害のある人の支援と復興に向けた取り組み
- 能登のきこえない・きこえにくい人の暮らしと支援、手話の日ブルーライトアップなど
- 能登半島のバリアフリー・ツーリズム
- NHK福祉番組での取り組み、今後の予定
- 被災地からの声:能登で暮らす当事者、支援者の声、連携する関係団体など
お申込み・お問い合わせ
日本障害フォーラム(JDF)事務局
TEL:03-5273-0601 FAX:03-5292-7630
E-mail: jdf_info@dinf.ne.jp
メールでお申し込みの方は、行事名のほか、下記必要事項を記載してお送りください。
※1月9日締切
申込必要事項
(1)お名前、 (2)ご所属、 (3)メールアドレス、
(4)会場参加・オンラインの希望
(5)必要事項 □手話通訳 □要約筆記 □テキストデータ □車いす利用 □その他
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