障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

「今月はここに注目!!」各分野での注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなどまとめてお届け!(12月号)

2020年12月01日 イベント

今月はここに注目!

現在の国の動き、障害者運動に何が起きようとしているのか、
情勢を追いかけるためにもってこいの「ここに注目!12月号」をお届けします。

今月の注目すべき検討会・パブリックコメント・裁判・イベント・動きなど各分野でまとめてお届けします。
これをみれば一目瞭然!

凡例:◎=大注目! 〇=注目! △=よかったら見て

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地域生活

◎大注目!
令和3年度障害福祉サービス等報酬改定検討チームでの整理・取りまとめ

12月は令和3年度障害福祉サービス等報酬改定検討チームでの整理・取りまとめが出され、社会保障審議会(社保審)障害者部会で報告される予定です。(開催日程は、未確定)

▽障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(外部リンク:厚労省)


〇注目!
・第22回障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(11/27)第103回社会保障審議会障害者部(11/30)(外部リンク:厚労省)
この2つでどんな資料が出され、何が語られたか?

<ワンポイント解説>
報酬改定の議論は、毎回「限られた財源の中でどのようにメリハリのついた配分を行うか」(どのサービスを上げて、どこを下げるか?)ということと「福祉従事者の処遇改善」(加算率)に焦点が当てられてきています。今回もそうした視点は依然として残ってはいますが、コロナ禍ということも影響してか、前回ほど加算率に対する厳しい意見は出てきていない様です。しかし、本検討会の参考資料として「中小企業と比べても運営が悪くない状況」という財務省の資料が出されているのは要注意。他方、 就労系へのコメントとして実態に則した報酬を、という意見が出ており、全体として成果主義的なあり方からの脱却が見られる傾向が見られるのは良い点です。


〇注目!
・千葉県重度の強度行動障害のある方への支援システムの構築及び千葉県袖ケ浦福祉センターの廃止について(外部リンク:千葉県)

<ワンポイント解説>
今年の8月末、千葉県の大規模入所施設「袖ヶ浦福祉センター」の廃止が決定され、今後入所者の地域移行を県として進めていく仕組みが作られ始めています。11月下旬に、第1回目の「暮らしの場支援会議」が開かれたそうです。千葉県によると、この会議の資料等の公開については現在検討中とのことです。良くも悪くも「脱施設、地域移行」のモデルケースになり得ると思うので、千葉県のホームページを注視していきましょう。

バリアフリー

◎大注目! 
日程未定 第2回駅の無人化に伴う安全・円滑な駅利用に関する障害当事者団体・鉄道事業者・国土交通省の意見交換会

<ワンポイント解説>
11月に立ち上がった検討会ですが、年内にもう一回開かれる予定です。前回は事務局から全国約9500駅の約48%が無人化されているという実態の報告、障害者団体から駅無人化で困った事例を報告しましたが、次回は事業者側の取り組みが発表される予定です。この検討会では無人化のガイドラインを策定しますので、非常に重要な検討会です。ぜひ注目してください。


◎大注目!
12月25日(金)第4回高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準の改正に関する検討会及び小規模店舗 WG(最終)(外部リンク:国交省)

<ワンポイント解説>
小規模店舗のバリアフリー整備基準を議論しております。今回が最終となり、ガイドライン(案)が示される予定です。前回までは概ね私たちの提案を盛り込んで頂いておりますが、最終案はどのようなものになるか注目です。日本ではこれまで店舗内のバリアフリー基準がなく、整備が遅れていましたが、このガイドライン策定で大きく前進させたいと願っています。


〇注目!
12月1日(火) 第2回ユニバーサル社会におけるMaaSの活用方策についての研究会(外部リンク:国交省)

<ワンポイント解説>
MaaS(Mobility as a Service)とは新しい概念なのですが、目的地に行くまでに複数の交通機関を利用することはよくありますね。これをICT(情報通信技術)を活用して、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念です。例えば、車椅子ユーザーが自宅から空港に行くまでに、都営バス、JR、私鉄の3つの交通機関を使う時に、自宅から一括で3つの事業者に情報が送られて、いちいち窓口でスロープ用意してくださいと言わなくても簡単、迅速に移動できるようにできる、というようなイメージです。国土交通省では、障害者等の移動が困難な交通サービスの利用者に対して、一人一人のニーズに対応するためのMaaSのあり方についても検討が必要と考えており、この研究会で議論し、活用方策例及び活用に当たっての課題等を整理するというものです。7月22日に第一回が開かれ、今回が2回目になります。


〇注目!
12月3日(木) 第3回路線バスに係る車いす事故対策検討会(最終)(外部リンク:国交省)

<ワンポイント解説>
6月から開かれてきたこの検討会は今回が最終となり、取りまとめ案が示されます。2017年から2019年までの3年間で路線バスにおける車いす車内事故が12件あり 、そのうち9件は、車いすの固定をしていなかった・不十分だったことに起因することが確認され、それがきっかけでこの検討会が始まりました。DPIではアンケート結果に基づいて、車いす固定を義務化すると乗車拒否につながるので義務化しないでほしい、ヨーロッパなどの後ろ向き乗車も踏まえて新しいバスの固定方法を検討してほしいと要請しています。


〇注目!
12月8日(火)第3回公共交通機関のバリアフリー基準等に関する検討会

<ワンポイント解説>
この検討会はバリアフリー法に基づいた各種の基準(義務基準等)を定める検討会です。前回は9月1日に開かれ、新幹線のバリアフリー基準を決めました。今回の議題は、公共交通機関の役務の提供に関する移動等円滑化整備ガイドライン(役務編)案について 等」となっています。今年もバリアフリー法改正で新たに加えられたソフト基準について決めるものと思われます。


〇注目!
12月10日(木)第2回共生社会におけるトイレの環境整備に関する調査研究検討会(外部リンク:国交省)

<ワンポイント解説>
2011年度調査以降のトイレの整備状況や利用状況に関する実態把握を行い、多様な利用者に配慮したトイレ整備のあり方や適正な利用の推進に関する今後の取組方針について検討を行います。多機能トイレの機能分散、トイレ全体でのユニバーサルデザイン化、新しいトイレのあり方など、この検討会で議論しています。こちらも注目です。


△よかったらみて
12月1日(火)東京駅新幹線16番ホームの段差隙間工事完成、供用開始!

<ワンポイント解説>
車いすで単独乗降出来るようにホームの段差と隙間の目安値が2019年に策定され、在来線では各社が整備を始めています。このたび、新幹線ホームでも一部取り組まれました。東京駅の新幹線16番ホーム(東海道新幹線)の段差と隙間の工事が完成しました。ぜひ、見に行ってみてください。

権利擁護

◎大注目!
12月14日(月)午後 第53回障害者政策委員会(外部リンク:内閣府)

<ワンポイント解説>
6月以降開かれておりませんでしたので、半年ぶりの開催です。内閣府では10月後半から障害者差別解消法見直しの検討に関するヒアリングを障害者団体や事業者団体に行っています。主なポイントは事業者の合理的配慮です。その結果も公表されるかもしれません。なお、現在の委員の任期は来年1月で切れますので、現委員ではこれが最後になるかもしれません。


〇注目!
2020年度 日本障害者虐待防止学会 オンライン学術集会(外部リンク:日本障害者虐待防止学会)

■日時:2020年12月26日(土)13:30~17:00

<ワンポイント解説>
日本障害者虐待防止学会は、障害者虐待の防止及び障害者の養護者に対する支援に関わる課題を研究・実践し、権利擁護の推進を図ることを目的とした活動を行っています。今回は、鼎談 「津久井やまゆり園と身体拘束」、シンポジウムでは、「保育所等、学校、医療機関における虐待の通報について考える」というテーマで開催されます。DPIでも、障害者虐待防止法改正に向けて取り組んでいますので、みなさんもご参加ください。
※事前申し込み必要 参加費1,000円

インクルーシブ教育

◎大注目!
川崎就学訴訟 控訴審の日程が決まりました!

■日時:12月14日(月)13:30~
■場所:東京高等裁判所 101号法廷
終了後、報告集会を予定しております。(詳細は検討中のため、確定次第ご案内します。)

<ワンポイント解説>
普通学級に通学することを求めた川崎就学訴訟について、高裁より損害賠償請求への訴え変更を許可する決定がされました。
住み慣れた地域からの転居を余儀なくされた和希君とご両親、さらには今後普通学級に通学する全ての子ども達のために、高裁がどのような判決をするか、DPI日本会議として引き続き注視していきます。


◎大注目!
12月10日(木)第4回学校施設のバリアフリー化等の推進に関する調査研究協力者会議(最終)(外部リンク:文科省)

<ワンポイント解説>
本年のバリアフリー法改正で公立小中学校のバリアフリーが義務化されたことを受けて開かれてきた本検討会も今回が最終です。この後、報告書とりまとめが公表され、今年度中にバリアフリー化推進指針改訂されます。報告書取りまとめの最終案が出てきますのでご注目ください。


◯注目!
【12月14日まで!】 新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議 報告(素案)へのパブリックコメント(外部リンク:e-Govパブリックコメント)

<ワンポイント解説>
文科省が取りまとめようとしている「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議」の報告について、パブリックコメントが始まりました。12月14日(月)までです。ぜひ、みなさん意見をお送りください。

国際協力

◎大注目!
権利条約締約国会議サイドイベントに参加します

世界DPIは、2020年11月30日と12月3日の障害者権利条約締約国会議のオンライン・サイドイベントに参加します。せっかくの機会なので早起きしてみてください。

■日時:12月4日(金)午前5:00-午前6:15(NY時間3日3:00pm – 4:15pm)
■プログラム:「未来への記憶(Memory for the Future)」
・司会Jean-Luc and Trevor(DPIヨーロッパ議長)
・DPIの精神と1981年の設立 八代英太(元DPI世界評議員)
・ビデオ・DPIの歴史―シンガポールでの第1回世界会議
・アフリカでのDPI運動の影響 タンボ・カマラ
・ビデオ・DPIの歴史―ヘンリー・エンズの言葉
・討議「国際面での強力なDPIに期待される役割:女性のエンパワメントと経済的ギャップの克服を中心に」ヘンリエッタ・デェイビスーライ、ディナ・ラトゥケ

▽zoomウェビナーご参加申し込みのためのウェブフォームはこちら(英語)


〇注目!
12月3日の国連「国際障害者デー」とテーマ

<ワンポイント解説>
12月3日は、1992年の第47回国連総会において宣言された「国際障害者デー(International Day of Persons with Disabilities)」です。すでに日本では12月9日を「障害者の日」とすることに決定していたため、政府は12月3日から12月9日までの1週間を「障害者週間」としています。

政府のイベントが目立つだけで日本ではほとんど注目されていませんが、イベントを開催する海外のNGOは多いです。ちなみに「障害者に関する世界行動計画」が国連総会で採択された日であり、これを記念して12月3日が定められ、12月9日は「障害者の権利宣言」が国連総会で採択された日です。

今年のテーマは「より良い復興: 障害インクルーシブで、アクセス可能で持続可能なポストCOVID-19世界に向けて(Building Back Better: toward a disability-inclusive, accessible and sustainable post COVID-19 World)」です。障害のインクルージョンは、COVID-19後の世界に対応し、ウイルスを抑制し、復興をもたらします。


△よかったらみて
権利条約締約国会議サイドイベント
働き方のミライ:持続的成長に向けたインクルーシブかつアクセシブルなビジネス

■日時:2020年12月2日 22時30分〜(NY現地時間8時30分〜)
■参加登録はこちら(外部リンク:ウェビナー登録フォーム)
・言語:英語・日本語(同時通訳)
・アクセシビリティ:国際手話、英語字幕
・テーマ(締約国会議全体のテーマと連動)
・障害とビジネス:誰でも参加できるインクルーシブでアクセシブルな環境で働く権利への投資がビジネス推進の原動力となる。

登壇者:
・H.E. Mr. Luis Gallegos Chiriboga(エクアドル共和国外務大臣・元エクアドル国連大使)
・Ms. Melda Cele(グローバル・コンパクト・トルコネットワーク 常務理事)
・Ms. Tiziana Oliva(レオナルド・チェシャー 常務理事)(モデレーター)
・Ms. Caroline Casey(The Valuable 500創設者)
・Mr. Thomas Frantz(セールスフォース アクセシビリティ連携・PR担当上級部長)
・齊藤 剛 様(ソフトバンク株式会社 人事総務統括 CSR本部 CSR部 部長)
・Ms. Charlotte McClain(世界銀行 国際障害関係アドバイザー)(コメンテーター)
・樺沢 一朗(公益財団法人日本財団 常務理事)

主催者/登壇者
主催者:公益財団法人日本財団
共催:レオナルド・チェシャー(モデレーター)
後援:エクアドル国連代表部(議長)、国連グローバル・コンパクト、The Valuable 500

障害女性

◎大注目!
日本産婦人科学会が、12月20日(日)締め切りで、PGT-Mに対する意見募集しています。「重篤な遺伝性疾患に対する着床前診断(PGT-M)に関する倫理審議会(第3部)」(外部リンク:日本産科婦人科学会)

<ワンポイント解説>
ここでの議論は、着床前診断を行える施設(医療機関)を増やし、受診する妊婦側のハードルを低くし、より広範に実施できるようにすることにあるようで、倫理審議会といいながら、倫理的問題を指摘するのは少数派で、むしろ「出生前診断ができるのに、行わないのは人権侵害」だというEUの裁判所での判断が紹介されるほどです。受診する妊婦の多く、そして医療関係者は、障害者や障害学、社会的モデルのことも知らないので、着床前診断を受け、問題があれば中絶するのが当たり前とされてしまいます。障害があっても支援を受けながら社会の一員として生活できること、そのための妊婦や子どもへの支援を充実させることこそ重要だという意見を是非提出してください。


◎大注目!
大阪優生保護法不当判決!!署名活動にご協力を!

<ワンポイント解説>
11月30日(月)大阪地裁は、憲法違反は認めたものの、仙台・東京判決に続き、またも除斥期間を理由に原告側敗訴の判決を下しました。

この悪しき「前例」を断ち切るために、全国初となった仙台の不当判決に立ち上がった学生達で行っている署名活動にぜひご協力下さい。

ネット署名は以下から賛同いただけます。

国宛ての署名はこちら

仙台高裁宛ての署名はこちら

また、聴覚障害者として全国初の提訴をされた兵庫原告の高尾辰夫さん(仮名)が死去されました。謹んでお悔やみ申し上げると共に、全国の原告達への謝罪と補償が急がれます。


◎大注目!
12月の裁判の日程

・12月21日(月)16:00~東京高裁第1回期日 (14:15~ 入庁行動)北三郎さん(仮名)
・12月25日(金)14:00~静岡地裁浜松支部 静岡第2訴訟 武藤千恵子さん(視覚障害 7月3日提訴)第1回期日

今後の裁判予定

2021年
・1月15日(金) 札幌地裁小島さん判決
・1月18日(月)16:00~17:00 仙台訴訟控訴審第3回期日 仙台高裁
・1月19日(火)14:00~熊本地方裁判所
・3月25日(木)神戸地方裁判所

▽11月9日熊本地裁第10回意見陳述の報告は、こちらからダウンロードいただけます(ワード)

雇用・労働・生活保護・所得保障

◎大注目!
第3回障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会(ペーパーレス会議)

■日時:12月11日(木)時間未定 @厚労省
<ワンポイント解説>
本検討会は、障害者雇用・福祉連携強化プロジェクトチームの取りまとめ内容を踏まえつつ、雇用施策と福祉施策の更なる連携強化に向け、必要な対応策のより具体的な検討の方向性を議論することを目的として、初めて厚生労働省大臣官房高齢・障害者雇用開発審議官及び社会・援護局障害保健福祉部長が構成員の参集を求めて開催する画期的な合同検討会。11月6日より開催し、既に2回終了。
1回目は、座長と座長代理を選任。座長を駒村康平氏、座長代理を阿部正浩氏。いずれも駒村氏は社会保障審議会障害者部会の部会長、阿部氏は労働政策審議会障害者雇用分科会の分科会長をしている。

主な議題は、
1)効果的で、切れ目ない専門的支援体制の構築について
2)技術革新や環境変化を踏まえた多様な就労支援ニーズへの対応について
3)その他雇用施策と福祉施策の連携強化に関する事項について

・今回は、後半のヒアリング。DPI日本会議の常任委員で、公益社団法人全国脊髄損傷者連合会の代表理事の大濱さんが出席されます。
・今後、主な議題について、ワーキンググループを設置し、検討を進めていきます。取りまとめは、来年6月を予定しています。
・本年9月から厚生労働省内に「障害者雇用・福祉連携強化プロジェクトチーム」を発足。障害者就労に係る雇用施策と福祉施策の連携強化について取りまとめを行っています。


〇注目!
日本財団主催「雇用フォーラム2020」 障害者雇用支援制度再編への提案~雇用と福祉の垣根を超えた、新しい就労支援体系はその答えとなるか~

■日時:12月13日(日)14:40~15:50 @ベルサール新宿グランド
<ワンポイント解説>
岡本常任委員(雇用・労働・所得保障部会)が12月12日(土)・13日(日)の日本財団主催「雇用フォーラム2020」の最終日、14:40~15:50に「障害者雇用支援制度再編への提案~雇用と福祉の垣根を超えた、新しい就労支援体系はその答えとなるか~」に登壇することになりました。


〇注目!
第35回『国際障害者年』連続シンポジウム 「働く」ときの介護保障や合理的配慮と、「生産性」優位社会について(仮)

■日時:12月19日(土)13:00~16:30 @Zoom

<ワンポイント解説>
岡本常任委員(雇用・労働・所得保障部会)が12月19日(土)13:00~16:30のJCIL主催「第35回『国際障害者年』連続シンポジウム」に登壇することになりました。
(詳細は後日案内します。)

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