「障害者」をとりまく法制度のバリア――欠格条項、最高裁も大法廷で審理へ!ウェビナー開催(2026年2月20日)

「成年後見制度」の利用者は、法律のバリア(欠格条項)のために、2019年までは警備員にも公務員にもなれませんでした。働いてきた仕事をそのために失い、裁判に訴えた人たちがいます。警備員の失職事件と法律のバリアについて最高裁判所の大法廷で審理されることが、2025年5月に発表されました。
裁判の経過と問題のありかについて、弁護団の篠田弁護士に報告していただきます。聴覚障害のある総合診療医の今川さんから、医師になる前後の経験や、障害のある人が医療を受けるうえで障壁になっていることを含めて、お話しいただきます。運転免許更新や住宅賃貸など、精神疾患がある人をとりまくバリアにぶつかってきた社会生活体験について、たにぐちさんのお話をうかがいます。ぜひ、ご参加を!
これまでのイベントで、医師、看護師、社会福祉士、弁護士など、障害がある人に、バリアになった法律や、学び受験し働いていくための調整について、体験からのお話をうかがってきました。それぞれのお話に「諦めないで!」というメッセージが込められていました。仕事の免許だけではなく、運転免許などにもバリアがあり、障害ゆえに初めから「無理」という対応がよくあります。このイベントは、障害があるかどうかで分け隔てられない、あたりまえに共に働き暮らせる社会、バリアのない社会を展望します。
オンライン(ウェビナー)で開催します。
日時:2026年2月20日(金)12時20分開会(14時50分頃終了)
情報保障:手話通訳、文字通訳、テキストデータあり
参加費:無料
ゲスト
- 篠田達也さん(弁護士)— 成年後見利用で失職 なぜ?
- 今川竜二さん(総合診療医・聴覚障害者・手話言語者)— 耳の聞こえない医師として
- たにぐちまゆさん(大阪精神障害者連絡会事務局長)— どうして運転できないの?
法制度のバリアについて
2026年度に障害者差別解消法が施行11年を迎えますが、今なお、障害のある人にバリアとなる条文(欠格条項)が、「心身の障害」や「心身の故障」という言葉で、多数の法律に設けられています。
欠格条項は、“障害があるから職務や行為を適正にできないかもしれない”という見方にもとづいて、視覚や聴覚や肢体などに障害のある人、学習障害や精神疾患などの精神の機能の障害がある人を対象にしています。
そのため、試験に合格しても、書類や診断書などによる審査が待っている、審査に通って資格や免許を交付されるまで就職活動もできないなど、障害のない人には無いハードルが設けられ、本人にはもちろん、社会にも、はかりしれない損失をもたらしています。
参加申込みについて
以下のフォームからお申込みください。申込みフォームが使えない場合は、メールでも受付可能です。
メール申込に必要な情報:
- メールアドレス
- お名前
- ご所属
- 電話番号
- 必要な情報保障(手話通訳、文字通訳、テキストデータ)
- 記者あるいはジャーナリストですか?(はい・いいえ)
メール申込み先(★を@に変えて送信):kekkakujokoQAbook★gmail.com(★→@)
開催費カンパにご協力を!
このイベントは参加費無料ですが、通訳料など多くの費用がかかります。ご協力をよろしくお願いします。
お振込先:
- ゆうちょ銀行 当座預金
- 店名 〇一九(ゼロイチキュウ)
- 口座番号 0130574
- 名義 障害者欠格条項をなくす会
共催
NPO法人DPI日本会議・障害者欠格条項をなくす会・障害と人権全国弁護士ネット・聴覚障害をもつ医療従事者の会
障害者欠格条項をなくす会について
「障害者欠格条項をなくす会」は、このイベントのよびかけ団体で、1999年に発足し、調査や政策提言をしています。本『障害のある人の欠格条項ってなんだろう?Q&A—資格・免許をとって働き、遊ぶには』(2023年発行 解放出版社)の企画編集から参画し、出版記念イベントなどを共催してきました。
参考
【アーカイブ動画】2024年11/27(水)開催「障害者の免許全件交付を受けて~可能性、もっと広がる~」(DPI共催イベント)
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