「当事者主体」の国際協力を学ぶ2つのイベント開催!~11/28『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいく』出版記念セミナー&12/1ボランティア・カフェ~

11月28日(金)プロジェクト・ヒストリー『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいくーブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡』出版記念セミナー
日時:2025年11月28日(金)16:00-17:30(日本時間)
会場:JICA麹町本部109-112会議室/オンライン(Zoom)
※オンライン参加登録をいただいた方に追ってミーティングIDをご連絡いたします。
アクセス:JICA本部(麹町)
言語:日本語(英語への同時通訳なし)/手話通訳・文字通訳あり
参加費:無料
定員:対面:30人 オンライン:500人
※対面参加者数が定員に達した場合は、オンライン参加への変更のご案内をさせていただきます。ご了承ください。
留意点:撮影された写真や動画は後日公開する可能性がございます。
セミナー概要
JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー 」シリーズを刊行しています。本シリーズの第41弾として、『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいくーブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡 』を刊行しました。
ブラジルは世界有数の経済規模を有する一方、所得格差が最も大きい国の一つでもあり、中でも障害のある人々は貧困に陥りやすいという問題があります。東北部の貧困地域ペルナンブコ州は、障害者の割合が最も高いとされていますが、障害者は保健やセクシャリティーに関する教育・啓発の対象から外されてしまうことが多く、HIV/AIDSといった病気の予防知識を得られないため、大きな健康上のリスクにさらされていました。
このような背景のもと、2008年より特定非営利活動法人DPI日本会議による草の根技術協力事業「ろう者組織の強化を通した非識字層の障害者へのHIV/AIDS 教育」(通称TAMPOPOプロジェクト)が開始されました。本書の著者の一人である盛上真美氏は、ろう者の能力向上のために何ができるかを模索し行き着いたのが、障害当事者による当事者への支援でした。
それまで、自らも情報バリアに苦しんできたTAMPOPOメンバーは、HIV感染予防の知識を分かりやすく伝える方法を考え、手話も使わずジェスチャーのみの寸劇や文字のないコミック本というツールを編み出します。各地でワークショップを開催する中で、この活動は、いつしか「TAMPOPOマジック」と呼ばれ、対象地域を拡大していきました。
当事者だからこそ、できることがある―。かつては社会に疎外されていた障害当事者が本来持っている能力を発揮し、生き生きと輝けるようになる、まさに“エンパワメント”そのものを教えてくれる一冊です。
JICA緒方研究所は、インクルーシブな社会の実現を目指すJICAの活動を広く知ってもらいたいとの想いから、同書を全国108校のろう学校に寄贈しました。
今回の出版記念セミナーでは、本プロジェクトの関係者に登壇いただき、これまでの支援と成果を振り返るとともに、当事者参画の重要性とインパクトについて議論します。
プログラム
- 16:00-16:05 開会の挨拶:亀井 温子(JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長)
- 16:05-16:15 「たんぽぽ」プロジェクトについて:西村 正樹(DPI日本会議 副議長)
- 16:15-17:10 ディスカッション・セッション
モデレーター:吉田 憲(JICAコスタリカ 所長)
パネリスト:
西村 正樹:特定非営利活動法人 DPI日本会議 副議長
伊藤 秀樹:社会福祉法人AJU自立の家 理事
廣瀬 芽里:特定非営利活動法人 YES, Deaf Can! 代表理事
小林 英里子:JICA人間開発部 高等教育・社会保障グループ 企画役
盛上 真美:特定非営利活動法人 DPI日本会議 国際部会員 - 17:10-17:25 意見交換と質疑応答
- 17:25-17:30 閉会の挨拶:吉田 憲
参加申し込み
以下のフォームよりお申し込みください。
※申し込み締切:2025年11月27日(木)12:00正午
※情報保障(手話・文字通訳・電子データ提供等)をご希望の方は11月13日(木)までにご登録ください。
※資料の印刷配布はありません。
※フォーム入力が困難な場合は、以下メールまで必要事項をお送りください。
メール:dritrp@jica.go.jp
お問い合わせ
JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:難波)
メール:dritrp@jica.go.jp

12月1日(月)「当事者が主役」ってどういうこと?~ JICA「TAMPOPO」プロジェクトに学ぶ国際協力 ~
日時:2025年12月1日(月)18:00~20:30
場所:明治学院大学白金校舎 アートホール(パレットゾーン2階)
定員:70名(先着順)
情報保障:手話通訳・要約筆記あり
本イベントでは、JICAプロジェクト・ヒストリー『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいく』を題材に、プロジェクトに関わったメンバーの視点から国際協力における「当事者主体」のあり方や社会モデルについて考えます。
プログラム
第1部|JICA「TAMPOPO」プロジェクトに学ぶ国際協力
「TAMPOPO プロジェクト」に関わった、盛上真美(DPI 日本会議国際部会メンバー)、吉田憲(JICA コスタリカ所長)、西村正樹(DPI 日本会議・副議長)の3 名の報告から、国際協力における「当事者主体」について考えます。
第2部|パネルディスカッション
第2部では、身近な話題から「当事者主体」や社会モデルを考え、学生も交えてディスカッションを行います。
- 登壇者:吉田 憲(JICAコスタリカ 所長)、西村 正樹(DPI日本会議 副議長)、廣瀬 芽里(Yes, Deaf Can! 代表)、坂本 輝(明治学院大学法学部3年)
- 進行:田中 悠輝(ボランティアセンター・コーディネーター)
共催
明治学院大学ボランティアセンター、DPI日本会議 協力:JICA
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