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11月28日(金)プロジェクト・ヒストリー『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいくーブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡』出版記念セミナー

2025年07月25日 イベント国際/海外活動

書影

セミナー概要

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー 」シリーズを刊行しています。本シリーズの第41弾として、『TAMPOPOの綿毛が風に飛んでいくーブラジルろう者「当事者主体」の奮闘の軌跡 』を刊行しました。

ブラジルは世界有数の経済規模を有する一方、所得格差が最も大きい国の一つでもあり、中でも障害のある人々は貧困に陥りやすいという問題があります。

東北部の貧困地域ペルナンブコ州は、障害者の割合が最も高いとされていますが、障害者は保健やセクシャリティーに関する教育・啓発の対象から外されてしまうことが多く、HIV/AIDSといった病気の予防知識を得られないため、大きな健康上のリスクにさらされていました。

このような背景のもと、2008年より特定非営利活動法人DPI日本会議による草の根技術協力事業「ろう者組織の強化を通した非識字層の障害者へのHIV/AIDS 教育」(通称TAMPOPOプロジェクト)が開始されました。本書の著者の一人である盛上真美氏は、ろう者の能力向上のために何ができるかを模索し行き着いたのが、障害当事者による当事者への支援でした。

それまで、自らも情報バリアに苦しんできたTAMPOPOメンバーは、HIV感染予防の知識を分かりやすく伝える方法を考え、手話も使わずジェスチャーのみの寸劇や文字のないコミック本というツールを編み出します。各地でワークショップを開催する中で、この活動は、いつしか「TAMPOPOマジック」と呼ばれ、対象地域を拡大していきました。

当事者だからこそ、できることがある―。かつては社会に疎外されていた障害当事者が本来持っている能力を発揮し、生き生きと輝けるようになる、まさに“エンパワメント”そのものを教えてくれる一冊です。

JICA緒方研究所は、インクルーシブな社会の実現を目指すJICAの活動を広く知ってもらいたいとの想いから、同書を全国108校のろう学校に寄贈しました。

今回の出版記念セミナーでは、本プロジェクトの関係者に登壇いただき、これまでの支援と成果を振り返るとともに、当事者参画の重要性とインパクトについて議論します。

プログラム

16:00~16:05 開会の挨拶 亀井 温子(JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長)

16:05~16:20 書籍概要紹介 盛上 真美(特定非営利活動法人 DPI日本会議 国際部会員)

16:20~17:10 ディスカッション・セッション

モデレーター 吉田 憲(JICAコスタリカ 所長)

パネリスト

17:10~17:30 意見交換と質疑応答

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。

登録申し込みフォーム

■お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:難波)
メール:dritrp☆jica.go.jp(☆→@)

◇主催:JICA緒方貞子平和開発研究所、人間開発部

▽イベントホームページ(外部リンク:JICA)


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