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【報告】TICAD9パートナー事業『SDGsを障害の視点から考える: 障害の主流化とエンパワメントの更なる推進に向けて

2025年04月28日 イベント国際/海外活動

会場ステージ

世界銀行と国際協力機構(JICA)が、SDGsのテーマでもある「取り残されている人々」、特に障害者のインクルージョンを忘れないでほしいというDPI日本会議の願いに応えて、今年のTICAD9(第9回アフリカ開発会議)ではパートナー事業共催で実施されました。8月の本会議に先駆けたこのプレ会議は、4月19日にハイブリッドで開催されました。

「SDGsを障害の視点から考える: 障害の主流化とエンパワメントの更なる推進に向けて」と題した会議は、フェイス・マジブコ南アフリカ・ハウテン州社会開発担当州大臣とシエラ・ピータース・ハウテン州環境担当州大臣の挨拶から始まりました。

基調報告

世銀ラーニング・センターとオンラインで合わせて、アフリカの障害と開発に関心のある市民や南部アフリカを中心とするアフリカの障害と開発分野のステークホルダーなど、約100人が参加しました。

シャーロット・マクレインーンラポ世界銀行グローバル障害アドバイザーによる、いくつかの国のケースを交えた「インクルージョンは単なる道徳的義務ではなく、権利である」という力強い主張から始まった基調報告は、アフリカの障害の状況と障害分野でも多くの取り組みを行っていることを伝えてくれました。

続くパネル討議では、高橋洋平(JICA人間開発部 高等教育・社会保障グループ 社会保障チーム)課長が、JICAが過去30年近くの障害者のエンパワメントに実績があること、その例として降幡博亮DPI日本会議常任委員が南アフリカ・ハウテン州で成功している自立生活推進のためのJICA草の根プロジェクト、マノア・モニカ・ツィェネ南アフリカ社会開発省障害者サービス課ソーシャルワークマネージャーが開始された障害児のレスパイトケアのJICA技術協力プロジェクトが報告されました。

降幡常任員の発表

パネル討議の後半では、東部アフリカからルワンダのジャックス・ムギンシャ国家障害者評議会グッドガバナンス執行委員、西アフリカからはコートジボワールのイエデ・アダマ・サノゴ障壁のない協会 事務局長、南部アフリカからはボツワナのペギー・ノリー・ガレバイトゥセ大統領府障害調整局長が、自国の状況を、各種障害の立場で、自立生活の観点から述べました。

彼らは、JICAのアフリカ障害者研修で自立生活運動を学びエンパワーされましたが、運動の火がもえあがるにはまだ時間が要ると思われます。

情報保障として、日英同時通訳、CART(英語字幕)、アメリカ手話通訳、日本手話通訳、日本語文字通訳が提供されました。

情報保障

中西由起子副議長のまとめ・閉会あいさつ

DPI日本会議は2003年の横浜でのTICAD3から障害問題にも焦点が当たるよう、サイドイベントの開催などに努めてきました。今後のTICADでも引き続きアフリカの開発において障害問題にも焦点が当たるよう願っています。


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