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日本のバリアフリーについて韓国KBSテレビから取材を受けました!

2023年05月17日 バリアフリー

取材の様子

取材のあらまし

4月27日(金)にKBSから日本のバリアフリーについて取材を受けました。韓国では今、鉄道のバリアフリー化を求めて、障害者団体が地下鉄へのデモ行動などを行っており、これが大きな社会問題になっているそうです。

KBSとして、障害者団体の提起を受け止め、バリアフリーについて考えたいと思い、日本のバリアフリー状況について取材したいということでした。日本の公共交通のバリアフリー化の歴史や現状について私がコメントし、バリアフリー部会の工藤さんと一緒に地下鉄、都バス、UDタクシーに乗車し、その様子を撮影されました。5月16日(火)に放送されたということです。

佐藤 聡(事務局長)


日本の電動車いすユーザーが同行

今回私は、電動車いすユーザーの目線で普段どのように公共交通機関を利用しているのかを紹介しました。まずは活動拠点である自立生活センターSTEPえどがわの最寄り駅(都営新宿線瑞江駅)から地下鉄に乗り、森下駅で大江戸線に乗り換えて春日駅で下車。春日駅からは都営バスに乗りました。

地下鉄では駅員さんにスロープをお願いして乗車する方法と、段差と隙間の解消がされている箇所から単独で乗降する方法の2つを実際にやりながら紹介ました。

ほんの数年前までは段差・隙間解消がされている駅は都心部でもほとんどなく、2020年の東京オリパラを契機に施策が大きく進んだことや、障害当事者が様々な検討会に入ったことでたくさんの意見が反映されたことなども話しました。

段差・隙間解消されて自由に乗り降りできる様子を見ていただいた時、とても誇らしく嬉しい気持ちになりました。

路線バスは、都心部ではほぼ全ての車両がノンステップバスになっており、車いすのままでも乗車できます。ラッシュ時などに運転手や他の乗客から心無い言葉を浴びせられるなど、周囲の理解が課題となっていますが、今回私が乗車した際は運転手の方も他の乗客の方も自然に接してくれたのでストレスなく乗ることができました。

運転手の方はスロープの準備なども手慣れた様子で、障害者がたくさん公共交通機関を利用することで、少しずつ周囲の人たちへ理解が浸透していくのだと感じました。

路線バスを降りた後はUDタクシーでDPIの事務所へ向かうことにしました。私は数年前に路上でUDタクシーを拾おうと試みましたが、1時間以上頑張っても1台も停まってもらえなかった経験があります。その時を思い出し、タクシーが停まってくれなかったらどうしよう、日本の悪いところが海外に紹介されてしまうのではないか、ととても心配でした。

しかしこの日はなんと、手を挙げて1台目のJPNタクシーが停まってくれたのです!路上に立って、わずか1,2分での出来事です。これには私自身もすごくびっくりしました。運転手の方に「車いすの人を見て抵抗はなかったですか?」と聞くと、「その時のために研修していますから大丈夫ですよ」と言ってくれました。研修によって障害者へのバリアが無くなっていることを感じてとても嬉しかったです。

JPNタクシーでスロープが出される様子

今回の取材を通して、私は交通事業者の努力をたくさん感じ取ることができました。バリアフリーは取り組めば取り組むほど良くなっていくところが面白いなと感じます。今後は都心部だけでなく、全国どこに行っても同じように自由に移動できる社会を目指してさらに取り組んで行きたいと思います。

報告:工藤登志子(バリアフリー部会長補佐)

▽KBSのホームページ(外部リンク、韓国語)


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