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【超注目!】第3回駅無人化意見交換会が開かれました!
~駅の無人化に伴う安全・円滑な駅利用に関する 障害当事者団体・鉄道事業者・国土交通省の意見交換会(第3回)~

2021年03月12日 バリアフリー

無人駅
 3月12日(金)にJR6社と大手民鉄16社、障害者4団体が出席し、オンラインで第3回駅無人化意見交換会が開かれました。これは昨秋に立ち上がったもので、駅の無人化が全国に広がる中で、障害者の鉄道利用の利便性の改善を目指しており、大注目の検討会です。

▽駅の無人化に伴う安全・円滑な駅利用に関する 障害当事者団体・鉄道事業者・国土交通省の意見交換会(第3回)(外部リンク:国交省)

今回の議題は下記の通りです。

報告事項 DPI日本会議 2021年アンケート結果について

 (1)お困りごとに対する当面の対応について
 (2)各社の検討状況について
 (3)意見交換

主な議論の内容を報告します。

国交省あいさつ(要旨)

これまで2回の意見交換会で障害者団体から特に強い要望のあった案内や情報提供、駅利用の事前連絡、乗務員のスロープ介助について、当面どういう対応をされるか本日事業者から発表いただく。すべての利用者が安全・円滑に利用できるようにすることは鉄道行政上極めて重要。事業者の皆さんには最大限の努力をいただきたい。赤羽大臣からも最大限の対応をお願いするように強い指示があった。前向きな最大限の対応をお願いします。

DPIアンケート

DPI佐藤から今年の1月に実施した事前予約と無人駅のアンケート結果を報告した。

前回の第2回検討会で、参加している全ての事業者が「事前連絡の期限はもうけていない」「駅が無人であることのみをもって駅の利用を制限する取扱は行っていない」と回答されていたが、実態とは違うのではないかという疑問をもったため、このアンケートを実施した。実際の現場では、車椅子使用者が事前連絡を求められたり、無人を理由に乗車拒否をされている実態がある。各社の報告と現場での対応に乖離があるのではないか。ぜひとも、各社におかれは、現場で誤った対応がないように徹底していただきたい。

▽DPIが行ったアンケート結果はこちらからご覧いただけます(ワード)

お困りごとに対する当面の対応について

国交省から、今後の検討の方向性として下記の3項目が示された。

1.障害当事者の方々への適切な案内・情報提供の実施

  1. 視覚障害者の方々に対する駅務機器等への適切な誘導のための環境整備
  2. 聴覚障害者の方々に対する文字情報の提供のための環境整備
  3. 障害当事者の方々の問い合わせを受ける窓口等の整備

2.社内における事前連絡のルールの周知・徹底

3.乗務員による携帯スロープを活用した介助の実施

【考慮すべき事項】

  1. 駅のバリアフリーの課題
  2. 列車遅延の発生にかかる課題(過密ダイヤ路線、長編成)
  3. 介助中不在となる運転席の安全の確保の課題
  4. 転動(傾斜等により車両が動き出してしまう事象)の課題

【考え得る対応事項】

  1. ホーム(駅出口)までの段差解消が行われている駅
  2. 比較的ダイヤ設定が緩い路線・区間において、単編成、2両編成など短編成で実施または乗務員室直近の扉において介助を実施
  3. 乗務員室の施錠又は乗務員室直近の扉において介助を実施
  4. 転動が発生しないような措置の確実な実施
    ➡地方部等運行頻度の低い路線等において、施行的に実施

各社の検討状況について

上記の3項目について、JR6社と大手民鉄16社から、具体的な取り組みについて報告があった。主な報告は下記の通り。乗務員による携帯スロープの介助は、多くの事業者が検討を始めている。

意見交換

DPIからは下記6項目要請した。

  1. 乗務員のスロープ介助はぜひとも実施してほしい。すぐに全てというのは難しいだろうから、やられる路線から始めて、データを集めて自信をつけて、計画的に広げていってほしい。いまは、全く良くならないのではないか、どんどん悪くなるのではないかという不安だけがある。計画的に改善していくという方向性を示すことが大事。
  2. 乗務員のスロープ介助の実証実験をやってはどうか。各社テスト期間を設けてやってみる。その期間に集中的にデータ集める。教えてもらえれば車椅子使用者に呼びかけて乗りにいく。
  3. 乗車位置は、乗務員のスロープ介助の場合は前方で待つことになるが、それは致し方ないと思う。
  4. いくつかの事業者から、検討する線区の条件として、ツーマン列車、接続駅で余裕がある列車などを挙げられていた。乗務員が2人いる路線となると非常に少なくなってしまう。また、接続はそもそも障害者の利用を考えずに接続時間を決めている。いつも次の列車に乗ってくれと言われる。障害者の利用も含めた接続時間の見直しも必要。線区は限定しすぎないで検討してほしい。
  5. HPでの情報は写真が有効。駅、ホーム、車両乗口など写真があると自分で乗れるか、介助者がいれば乗れるなどの判断できる。
  6. 意見を吸い上げて検討して改善する仕組みを各社作って欲しい。これまではクレーマー扱いで、何度話しても検討してもらえなかった。障害者や障害者団体が改善必要と言った時は、それを受け止めて改善する仕組みを作って欲しい。

他の団体からの主な意見は下記の通り。

国交省まとめ(要旨)

各社、ご検討いただいていると承知した。本日も各団体からご指摘、ご要望いただいたので、今後の検討の際にはその点も踏まえて検討を深めてほしい。現場での対応について、問題があるようなご意見もいただいた。各社ともこれまでの意見交換会を踏まえて対応していただいていると思うが、本社の意向が伝わりきっていないものもあると思う。定期的に繰り返し徹底してほしい。障害者団体のみなさまには、会員のみなさまからこの駅でこういう対応をされたというのがあれば、鉄道サービス室にご連絡いただければ、それぞれの鉄道会社に確認する。


今回は、すべての事業者から取り組みが報告されたのだが、無人駅のある事業者は乗務員による携帯スロープでの介助の検討を始めてくださっている。これは大きな前進。ぜひとも実現し、計画的に広めていってほしい。

次回は4月以降で、中間とりまとめが示されるものと思われる。最終報告は夏頃に予定されている。今後もこの検討会にご注目下さい。

事務局長 佐藤 聡

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