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活動内容
国際活動・支援の推進および発展に向けて
障害者の権利条約批准に向けて
- 第61回国連総会は障害者の権利条約を採択した。全世界の障害者と関連団体は多くのエネルギーを費やして画期的な条約をその手中にした。しかし、権利条約はそれを作ることに主眼があるのではない。これを活用して、権利を阻害してきたこれまでの国内法を抜本的に見直し、差別禁止法をはじめとする権利法を整備させることがもっとも大きな目的である。
条約の署名が開放された3月30日をもって、私たちの闘いの舞台は国連から国内に移った。今後は、子どもの権利条約のように、国内法制度の改正を行わずに批准するということは決して認めてはならない。そのためには、早急に批准させることのみを獲得課題とするのではなく、国内法の改変整備を批准の最低条件に据えなければならない。 - 権利条約は、包括的なモデルとして自由権のみならず社会権も規定している。従って、この権利条約は、障害のある人の生活全般を対象としており、障害者が直面しているあらゆる問題との関連性を有している。
- だからこそ、個々の問題を条約がどのように位置づけているのか、個々の課題の解決に当たってどの程度利用できるものなのかなど、この権利条約の内容を子細に学習し、法的な根拠として、障害当事者が身につけることが出発点となる。
そこで、DPI日本会議として、全国的な学習キャンペーン活動を別項で述べた差別禁止法制定運動との連携の下に展開することが求められる。 - 次に、これまでの主な運動課題と条約との関連性を明らかにし、この条約を活用した新たな戦略を練り直す必要がある。既に動き出してはいる学校教育法施行令を、インクルーシブ教育を原則としているこの条約をてこに全面改正させるなど、これまで要求していた課題と条約が要求するレベルとの整合性を獲得しなければならない。
そして、この権利条約を前提とした個別課題毎の誰にでも分かりやすいスローガンを設定すべきである。 - 個別課題の他に、差別禁止法の制定がもっとも大きな全般的課題となる。差別禁止法の制定は、自由権の確立に必要不可欠であると共に、社会権に権利性を付与し自由裁量的なサービスの後退を許さない歯止めとなる。
とりわけ、差別禁止法の制定はDPI日本会議に課された最重要課題の一つであることを自覚し、取り組んでいくことが必要である。 - 条約の国内および国際モニタリングをNGOが実行化するための手段とネットワーク化を検討する必要がある。条約をてこに障害者団体の団結をさらに固めて、策定交渉のエネルギーを今後のモニタリングにおいて持続させる必要性がある。
- 多くの人に条約を理解してもらうために、DPI日本会議の編集で解放出版社よりQ&A形式による条約の解説書を今年度中に出版する予定である。
日本の当事者運動と世界の当事者運動の架け橋として
2007年はDPI国際会議の年である。9月のDPI韓国大会への参加はもちろん、DPIアジア太平洋ブロック総会、10月のDPI北東アジア小ブロック会議(北京)へ代表を派遣し、権利条約の推進に向け、意見交換を進めていく。
DPI韓国大会の開催に伴い、世界レベル、アジア太平洋ブロックレベルともに役員の改選が行われる。DPI日本会議としては引き続き、世界・ブロックの動きに積極的に関与できるように、体制をつくって臨んでいきたい。
権利条約の推進や第二次アジア太平洋障害者の十年の実施にあたり、DPIアジア太平洋事務局の果たすべき役割はますます重要であることから、その財政支援に引き続き取り組んでいく。
2007年第7回DPI世界会議韓国大会に向けて
今年は9月にDPI韓国大会が開催される年であり、その成功と参加に向けた本格的な取り組みを進めていく。権利条約締結後、最初に行われる大規模な障害者関係の国際大会であり、大会の内容は権利条約を軸に進められる予定となっている。条約の内容に沿った形で国内法制度の見直しを進めていく運動を展開するという面でも、この大会の意義は大きい。
前回の開催国である日本からは、300人以上の参加目標を設定し、DPI日本会議が中心となり、より多くの参加者を募っていく。
また、この大会では、全体会や分科会以外にも、ILグローバルサミットと障害女性サミットの2つの大規模な集会が予定されている。これらのサミットは、今回の大会を契機としてそれぞれの世界のネットワークを形成することが一つの目的となっている。これらのサミットへの参加も積極的に呼びかけることで、加盟団体以外の障害当事者や関係者を、広くDPIの運動に取り込むきっかけとなることが期待できる。
当事者リーダーの育成と自立生活運動の普及に向けて
JICA研修「アフリカ地域障害者の地位向上コース」は8月に9カ国から9名が参加して、日本とタイで行われる。今年は障害者の権利条約をメインテーマに据え、行動計画も策定される。一部のメンバーはタイでの研修後、DPI韓国大会へ参加する。
ダスキン研修は、5月に台湾とカンボジアの研修生を1週間受け入れる予定である。