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第6回DPI世界会議札幌大会報告集 世界の障害者―われら自身の声

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2003年3月30日

イラク攻撃の即時中止を求める声明

DPI(障害者インターナショナル)日本会議



 3月20日、アメリカ・イギリスは、世界の多くの人々の反対の声を振り切って、イラクに対して攻撃を開始した。

 戦争とは、いかなる理由で始められようとも、また世界中どの地域の戦争であっても、その暴力行為によって国中が破壊され、大量殺人が行われることに変わりはない。過去の戦争においても多くの人が命を失い、また傷つき障害者となったが、その大部分が非常に困難な生活を今も送っている。

 イラクにおいて、再び、戦争という暴力的な手段によって多くの人々の生命が奪われ、多くの障害者の生存が根底から脅かされている。

 戦争は、最も非人道的な行為である。超大国がその力を行使した戦争の被害者は、無防備な民間の人々であり、特に最大の被害者は障害者たちである。障害をもつ子ども、そして大人でさえも、攻撃中に避難することは非常に困難であり、他の人たちが避難した後に彼らが取り残され、攻撃の犠牲者となる。また、社会や経済が破壊されている戦争中には、障害者を 基本的サービスの対象として見ることはほとんどない。それぞれが自分のことで精一杯になる中で、地域社会は障害者を無視するようになるからである。しかしながら、どんな困難な状況にあっても、障害者には他の人たちと同じように生存する権利があることは言うまでもない。

 子ども達は、家族の死を目撃したり、家族や友人と別離したりすることによって情緒的ストレスを引き起こしたり、また戦争中にしばしば起こる掠奪・暴行などによる心的外傷に苦しむこととなる。戦争が原因となって負う心の傷は、時に身体障害を負うより大きな傷となり、適切な精神障害に対するサービスがおこなわれなければ、長期にわたる問題を引き起こすことになる。

 この21世紀を生きる市民として、私たちは政治的暴力である戦争に反対する。米・英軍は、即刻イラク攻撃を中止し、対話と外交努力による平和的問題解決に取組むべきである。これは、イラク国民のためだけではない。戦争によって心身の障害を持ち、苦しむことになるのは、米英の兵士たちも同じである。地球環境を汚染することへの代償も計り知れない。

 今、私たちが取組まなくてはならないことは、テロの防止を名目とした報復の連鎖を生み出す暴力行為をやめ、兵器を捨てることである。また早々に戦争支持を表明した各国政府、特に日本政府に対して、その取り消しを求めることである。

 1982年、広島においてDPI世界評議員会が「平和宣言」を世界に発信した事実を継承し、DPI日本会議は、罪なき命を失うことになる新たな戦争による悲劇に対して、社会正義をもって取組むことを呼びかける。

参考資料

平和ステートメント


 世界中の障害者は、最も深い個人的な経験を通して、生命と身体を死と破壊の雲でおおう戦争のおそろしさを知っています。一国の人びとを破滅に追いやり、永久に消えることのない悲劇の傷跡を人間の脳裏に焼きつけ、子どもたちの夢と希望を打ち砕き傷つける現代の兵器の威力を、この広島平和記念公園ほど雄弁に物語る場所はありません。

 この地球上に存在する五億の障害者は、絶対的な生命の尊厳の獲得を切に望んでいます。戦争が引き起こす障害の発生と生命の終焉は、ぜひとも避けなければなりません。しかしながら、戦争の危険性はますます加速度を増しています。

 人類は、自らの才能を自らのニーズを満たすために使用することから、より多くの狂暴な破滅手段を開発することに向けています。

 幾世代にもわたってつちかわれてきた、人間のあらゆる才能をふりしぼって生まれた人類労働力の産物が、人類にとって、まったく無益な兵器の大量生産に使われています。

 個人相互の協力と人類の組織力が、人間の破壊を唯一の目的とする、巨大な軍産複合体の設立に浪費されています。

 このような悲劇がいつまで続くのでしょうか。

 私たちは、全世界の障害者を代表して、この広島において、軍備競争に対し断固として非難の意を表明します。

私たちは、世界的な軍縮運動の最前線に立ち、他の人びととともに手をたずさえて、正しい立場を獲得していくことを決意します。

 障害者インターナショナルは、以下のことを表明します。

  • 私たち皆が、平和を求める世界的な運動に加わりましょう。

  •  全世界の経済が、現在の戦争経済から平和経済へと転換されるよう、各国政府に要請しましょう。

  • 現在、戦争に注ぎ込まれている六千億ドルを、社会的に有益な計画に転換するよう主張しましょう。

  • 荒廃をもたらす力を内蔵するこの危険な時代にあって、世界の指導者が、人類の資源と生産性と才能の活用方法を、兵器の生産から、生きるための手段を生み出すように変えるための大事業に取り組むことを要求しましょう。

 障害者インターナショナルは、「世界平和嘆願書」を、すべての国連加盟国に送付し署名を求めることによって、この平和運動の推進をすべての人びとに訴えます。

障害者インターナショナル
1982年6月
日本、広島

賛同団体(2003.4.9現在)

障害者の生活保障を要求する連絡会議/障害者総合情報ネットワーク/全国精神障害者団体連合会/全国脊髄損傷者連合会/全国頸髄損傷者連絡会/視覚障害者労働問題協議会/全国青い芝の会/全国障害者解放運動連絡会議/全国障害学生支援センター /全国インターネット患者会 iddm.21 /社会参加共同作業所/札幌いちご会/21世紀の福祉の実現をめざす道民集会実行委員会/精神障害者ピアサポートセンター こらーる・たいとう/HANDS世田谷/自立生活センター立川/日野療護園入居者自治会/リーガル・アドボカシー(LADD)/ピープルファーストはなしあおう会/ヒューマンケア協会/アジア・ディスアビリティー・インスティテュート(ADI)  /わかこま自立生活情報室/第一若駒の家/町田ヒューマンネットワーク/自立生活センター・昭島/どろんこ作業所/清瀬療護園自治会/静岡障害者自立生活センター/障害者生活支援センターCIL静岡/AJU自立の家/障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議/大阪頸髄損傷者連絡会/在宅障害者の地域生活を獲得する会/京都車椅子と仲間の会/パーフェクトバスを走らせる会/バリアフリー社会を実現する会/自立生活センター米子/電車に乗るぞ障害者の会/ヒューマンネットワーク熊本/NPO法人 自立生活センター ハートいしかわ/ホップ障害者地域生活支援センター /ユニークフェイス /おおむた障害者応援センター /ふれあいの会 /大阪精神障害者連絡会(旧ぼちぼちクラブ) /たけのこ会

賛助してくださる団体はこちらまでご連絡ください。

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最終更新日2003.4.9