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特定非営利活動法人
DPI日本会議

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第6回DPI世界会議札幌大会報告集 世界の障害者―われら自身の声
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Disabled Peoples' International
(障害者インターナショナル)
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障害者の権利に関する国際条約への取り組み
Disabled Peoples' International(障害者インターナショナル;DPI)は政府、NGOおよび全世界の市民に障害者の権利をまもる国際条約を支持するよう強く要請する。
全世界には6億人を超える障害者がおり、その多くが途上国で暮らしている。国連の統計によれば、82%の障害者が、政策・環境・人々の態度による障壁によってかれらのコミュニティから隔離され、排除されたもっとも嘆かわしい状況で最低限度の生活を下回る暮らしをしている。障害者は確実に、世界で最も差別されている最大のマイノリティ集団であり、彼らの人権は体系的に侵害されているのである。こうした貧困層の中の最貧困層に対する権利侵害は、生活条件の悪化や自尊心を傷つける非人間的な取り扱い、適切な住居やヘルス・ケア、教育、雇用の欠如、そして社会による秘密裡な追放(オストラシズム)、ときには死という結果をもたらす。
国連障害者の十年(1983−1992)を通して多くの行動が実行され、その後、社会政策や障害関係の政策がいくつかの国で改善されたにもかかわらず、障害者は世界中で未だに日常的に人権侵害に直面している。また、障害者もその中に含まれている、女性や子どもそして移民労働者等のリスクをもつ集団に関連した法的な不利益にもさらされている。今日に至るまで、障害者は、世界が私たちの権利を完全に享受できるよう保護し尊重するという基準を義務づけた特別な国際的な文書ではまもられていない。そして、現存の国連の条約下においては、私たちの権利は概してモニタリング手続の中で無視されたり、軽んじられたりしているのである。
国レベルでは障害者の差別禁止や権利の支持をしている法を持っている国がほんの一握りある。たとえ存在しているところでも、これらの法律は強制力がなかったり、障害者がその法にアクセスするのを支援する仕組みがなかったりする。
国連の障害者に関する世界行動計画(1982)と国連障害者の機会均等化に関する基準規則(1993)は教育的であり、説得力のある文書であるが、法的な拘束力はない。そのため、DPIは障害者の権利に関する条約はこれら2つの文書を補足し、あらゆる場所ですべての障害者の権利をまもる、より効果的な手段になるであろうと認識している。
DPIが今こそ行動を起こすべきときが来たのだと我々は信じている。社会の一員であることを妨げる障壁の多くが取り除かれたときに障害者が何を貢献できるか、ということだけでなく、我々が労働、科学、芸術、そして特に、家族、友情、精神的な生活など身近なところにおいてすでに重要な貢献をしていることに、社会は真に気付かなければならない。社会を覆う偏見、そして差別禁止や人権が脅かされているにもかかわらず続けられてきたこれらの貢献は、全ての社会に住む我々の仲間である市民の尊敬と支持を受ける価値のあるものである。
DPIは人権組織である。我々の主な目的は、全ての文化的、宗教的、人種的背景の中で障害をもつ少年少女、男女の利益を守り、擁護していくことであり、社会における我々の完全参加と機会均等、そして権利擁護を確立することである。
1981年に発足して以来、DPIの国際的なフォーラムと各国内会議は、社会政策に影響を与えたり、障害者の地位に関して直接的経験を基にした証拠を集めることによって、障害者の権利に関して指導的役割を果たしてきた。1992年のDPI世界会議では、人権侵害を集約した世界的なデータベースを作り上げることを求める請願書を採択した。DPIはこのようなデータベースの活用法を実現する研究に資金を提供し、DPIヨーロッパは証拠を収集するためのガイダンスとトレーニングを行うために「人権特別委員会」を作り上げた。この作業の目的は、Disability Awareness in Action の情報ネットワークに連なる他の国際的な障害者団体と協力し、2000年にデータベースを構築することにあった。既に集められた事例からは、二百万人を超える障害者に影響を与えたことが立証されている。それらの事例は1990年以降の世界中のあらゆる世代とあらゆる障害種別をカバーしている。事例の10%は死に至っている。こうしたことが発見されることにより動揺が起こり、世界的な行動が求められている。
DPIのこれまでの成果に拘わらず、我々はさらなる行動をとる必要がある。我々は国連機関や他の障害問題や人権問題に取り組んでいるNGOに対して、この世界的な努力に参加するよう強く要請する。我々の提言は世界にとってきわめて重要であり、我々の貢献は政策決定や政策の選択、人権の保護においてきわめて重要である。女性、子ども、難民や移民等、国連がリスクをもつ集団と分類している人たちのために採択したような、特別な条約がないということは、世界の障害者にとって体系的な差別となるのである。世界人権宣言(1948)で示されているような、我々の固有の権利をまもるための国際的な法的拘束力を持つ文書がない限り、障害者の権利や政府と市民社会のあるべき姿といったものはぼやかされるのである。
この新世紀の始まりにおいて、障害者にとって、障害者の権利に関する国際条約の策定と採択こそが最も重要なものである。国際的な障害者コミュニティは21世紀における最も重要な変革を実現させるためにあなた方の支持を必要としている。障害者は自由にそして平等に尊厳と権利を持って生きている他の誰もと同じ権利を持たねばならない。Disabled Peoples' International(障害者インターナショナル)は、社会における完全参加と平等の確立のために、すべての障害者の権利に関して法的拘束力を持つ国際条約を求めてたたかうことに最大限の努力を払う。
Disabled Peoples' International(障害者インターナショナル)
障害者の権利に関する国際条約への取り組みについての声明
DPI世界評議会 2001年4月9日 イギリス
原文(ENGLISH)はこちらから |