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トップページ障害者を取り巻く問題プロ野球球団への障害者観戦に関するアンケート調査結果

障害者は介助者なしでは入れません?!

お寄せいただいたパブリックコメント

<埼玉県Sさん>
 私の自宅は西武ドームに近いこともあり、よくプロ野球観戦に行きます。
西武ドームは階段を使わずに車椅子ブースまでいける設計になっており(車椅子ブー スだけでよいのかという点はここでは置きますが)、以前よりも観戦者が増えている ような実感をもっております。
 横浜球場は一度しか行ったことがありませんが、球場の勾配が他球場に比べ一際きつかったのを記憶しています。球団の対応に関する評価は、そういった球場の形状の問題なども考慮に入れていく必要があろうかと思います。
もちろん今後建設される球場には、配慮が求められると思いますが。
 さて、話は変わりますが、 車椅子利用の人が観戦を拒否されたことについて、一般市民の意識を探る一つの方法 がありますのでご紹介させてください。
 宮城県のブロック紙「河北新報」では、ホームページから手軽にアンケートができるような仕組みを作っています。 これに参加されてみては如何でしょうか?
サイトを担当されている方々の中にも、NPO活動に参加されている方もおり、相談されればアンケート以外にも積極的に協力をしてくれると思います。
 それだけ興味深いテーマだと思います。ただ、担当者によれば、期待とは反対の結果が出ることもあるそうです。


<Oさん>
地方での試合を観戦しての、経験談です。
 2000年の5月10日プロ野球公式戦大阪近鉄とオリックスの試合が米子市民球場であり、子どもにせがまれて行くことになり、プレイガイドで外野席を4枚買いました。
 米子駅からシャトルバスが出ていましたが、僕が車椅子で乗用車の方が便利であるため、身障用の駐車場のことを聞くついでに、購入した席まで車椅子でどのように行くか事前に心積もりしようと、主催者に電話をかけて駐車場から球場までの段差などの様子を確認しました。
 すると主催者は「身障者用」の席が内野側の一角にあるので、「身障者」は内野に行ってもらうと告げられ、内野席のチケットを購入しなおしてくださいと言われました。
「他の人は経済的なこと(内野と外野では料金が違う)や自分の好みに合わせて、外野席でも内野席でも選べるのに、どうして、車椅子の者は、それだけで問答無用に内野席にといわれなければならないのか」と疑問に思い、そのことを主催者に尋ねたところ、「外野席に車椅子で入ることは出来ない」などと説明され、後日、文書での質問と、2度の話し合いをしましたが、こちらの思いが伝わらないまま平行線で終わりました。
 結局当日は、家族で行くのに僕だけ内野席に行くというわけにもいかず、事前に購入していた前売り外野席4枚と内野の指定席4枚の料金の差額を支払って、主催者の指示どおり内野席の一角に設けられている「身障者用」の場所で観戦しました。しかし、「身障者用」と言いながら、この席は、ただスロープがあるだけで、何ら他の席と変わりませんでした。「身障者用」の場所には他にも4、5人の車椅子の方がおられました。その方々の中にも「本当は外野席で見たかったんだけど・・・」と言われる方もありました。
 試合が終わってから「あれほど主催者の方が外野席では無理と言われたが、実際どんなつくりになっているんだろう」と、家族が外野席まで行ってみたところ、外野席に行くには8段ほどの階段がついていました。でも、外野席にも「身障者用」の内野席の場所と同じような車椅子で観戦できるスペースがあったそうです。「主催者側の方が1,2人手伝ってくださりさえすれば、外野席でも難なく観戦できたのではないか?」という疑問が沸いてきました。
 様々な施設を利用したりするためには、「障害」者が使える設備の充実はとても大切なことだと思います。しかし「身障者用」を作るということは、この件の場合だと、球場の全席を「健常者用」と「障害者用」を分けることを意味していると思います。そして、「健常」者と「障害」者の人口比率を考えると、圧倒的に多くの席を「健常者用」として振り分け、「障害者用」はほんの一部に押し込められた感じです。
 これまでの『「障害」者専用』という考え方は、結果的に「障害」者を一部の場所に押し込めています。
 今回の「身障者用」という考え方は、極端に言えば、非常に限られた選択肢、つまり”内野席にある「身障者用」に座るか、それがいやなら観戦をあきらめるか”という選択肢を与えているに過ぎないのではなかったか。”身障者全面お断り”と言わんばかりだった頃に比べれば、「身障者用」の設置は格段の進歩です。しかし、それだけでは中途半端なバリアフリーです。
 本当は、球場の全席に通じる入り口がスロープになるのが好ましい。そうすれば「健常」者も「障害」者も球場のどの席にでも座ることができるからです。これが本当のバリアフリーだと思います。しかし、既存の施設では無理であるならば、中途半端なハードを補うソフトを充実させてなければと思います。この件の場合、ハード(スロープの設置)でカバーできていない外野席で観戦したいという希望に対しては、2,3人のサポートスタッフを置いて8段の階段をクリアするというソフト(人的サポート)でカバーするというような方法もあるわけです。
 物理的な整備は、もちろんあってしかるべきですが、あの時に、せめて、この様な発想がほしかったのです。
 多くの場合、「危険だから」と「身障者専用」という言われ方をされます。しかし、危険度は、どこにいても同じです。また、この件に限らず、「身障者用」をめぐって、 「他の人の迷惑になるから・・・」という言葉も必ず持ち出されます。この「他の人の迷惑になるから・・・」と言う言葉には、「僕らは迷惑な存在か」と怒りを感じます。
 自分の意志とは関係ないところで席等を決められて、「あなたはこっち」と身障用を強要されることへの矛盾と怒りを感じます。
 今回の場合も、主催者にしてみれば、「せっかく「身障者用」という専用の席が設けてあるのに、わざわざ他の席で見たいなんて何を考えているんだろう?」と感じたかもしれません。「ぜひとも外野席で!」と言えば言うほど、「なんというワガママな!」と捉えられたかもしれません。
 また「「身障者用」の存在を無視して僕を外野席に通し、万が一何らかの事故が起こった場合、どう責任をとるのか?」という主催者側の不安もあったのかもしれません。しかし「万が一」のことを考えるなら、事前に車椅子を上げ下げの訓練をしておくか、サポートスタッフの数を増やせば良いことであって、「障害」者の選択肢を奪う理由にはならないと思います。
 第一、主催者はすでに、足元のまだ定まらない子どもという「健常」者の「万が一」や、視覚もやや衰え足腰が弱ってきた高齢者という「健常」者の「万が一」、残業で疲れきった体を引きずって家族サービスにやってきたお父さん、お母さんという「健常」者の「万が一」も引き受けているはずです。いまさら「障害」者の「万が一」に対しては徹底的に慎重になるというのもおかしな話だという気がします。
 鳥取県は日本一の人権先進県をめざしていると言われています。そうであるなら、全国的に当たり前になりつつある「身障者用」設置という考え方の一歩先を歩むべきだと思います。
 また、本人の希望する場所、席の保障は原則ですが、やむを得なく席、または場所を限定させざるを得ない場合、またはサポート体制のない現状では、多くの場合、介助者を同伴というケースも多く、経済的な負担ははかりしれません。
 これを、簡単に「特別に安くできない」という言葉で片づけられる問題ではないように思います。主催者側は、「「障害」者と「健常」者とは区別なく同じ料金」と言っているが、この事をぬきにした、上辺だけの「公平、平等」という捉え方に対して疑問を感じます。
 これはほんの一例ですが、差別が見えにくくなったと言われていますが、「障害」者差別は、まだ、歴然とした形で残っています。しかし、それを差別として捉えれていない社会に「行き道理」を感じます。「障害」を持つ人たちが声を上げても、「障害」者の生きにくい状況を訴えてる、あるいは生きる権利を主張してるぐらいにしか受け取られてもらえず、それぞれ自分の問題になっていないなあと感じます。
 「障害」者が「健常」者なみの生活をしたがってるのに、それがなかなか実現しないから叫んでるぐらいに受け取られて、「健常」者はそのお手伝いをどれだけできるか、という考え方から一歩も出ないまま、ずっときています。
 

 以上です。ありがとうございました!
 その他、「サッカーはどうですか?Jリーグと各チーム、日本サッカー協会に聞いてみてください。」「コンサート会場もやってみては」というご意見もありました。サッカー場につきましては、2002年にワールドカップ競技場のみですが、ユースフォーラムと一緒にバリアフリーチェックを行っています。ご参考ください。Jリーグやコンサート会場などはDPI日本会議として行うかどうかはわかりませんが、かく個人や団体でバリアフリーチェックを行い、HPなどで公表しているところもありますので、そういった情報を集めたいと思います。