2003年6月4日

心神喪失等医療観察法案の参議院法務委員会
における強行採決に対する抗議声明

DPI(障害者インターナショナル)日本会議
                    議長  山田 昭義

 精神障害者の権利を踏みにじり、精神障害者に対する差別を固定することにつながる「心神喪失者等医療観察法案」が、6月3日の参議院厚生労働・法務連合審査会において十分な審議が尽くされないまま、与党の賛成多数で強行採決された。この法案は、かねてより障害を持つ当事者だけではなく、医療関係者ならびに司法関係者等この分野に係わる多くの関係者から法律としての必要性に疑義が呈され、さらにその内容には精神障害者に対する差別と偏見に基づく条項が多々含まれているという指摘がなされてきた。この法案は、再犯のおそれがある精神障害者に対する強制的な入院を骨子とするものであるが、そもそも再犯の予測そのものが成立するという根拠が全くない状況の中で、こうした法律を制定しようとすることは、精神障害者は危険な存在であるという誤った認識に基づくものでしかなく、日本の社会に根強くはびこっている精神障害者に対する偏見を助長するものに他ならない。
 こうした批判や指摘が数多く提起されているにもかかわらず、実質的審議が十分に行われないまま、6月3日法務委員会において強行採決し、実施に移そうとすることは精神障害者をより一層厳しい差別的状況のもとに置こうとするものであり、断じて容認することはできない。私たちDPI日本会議は障害種別を超えた当事者組織として、今回の強行採決という暴挙に対して強く抗議するものである。

 

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最終更新日2003.6.4